ATLANTA RHYTHM SECTION / ARE YOU READY! (1979)

 

Release date : 1979.10
Date first charted : 1979.11.10
Peak position : #51
Total weeks charted : 12

 

例年の”ドッグ・デイ・フェス”を前年1978年に大ヒットしたアルバムにちなみ”シャンペン・ジャム”と名称を改め、エアロスミス、カーズ等をゲストに迎え、1979年7月7日に開催されたビッグ・ライヴ。会場はジョージア工芸大フットボール場。

 

 

とにかく凄まじい!

アメリカ南部の本拠地ジョージア州アトランタ、「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」にのって登場した彼らのオープニング「スカイ・ハイ」カッコ良すぎるでしょ。

 

数あるライヴ盤の中でもとりわけ傑出した名盤と断言する。

できればスピーカー大音量で大観衆と一緒に熱狂してもらいたい。

えっ、大家さんがムキー!  そりゃいかん、ではヘッドホンで・・・ショボーン

 

 

 

 

ATLANTA RHYTHM SECTION / QUINELLA (1981)

アトランタ・フィーリング

 

Release date : 1981.8
Date first charted : 1981.9.19
Peak position : #70 
Total weeks charted : 16

 

本作からは1枚のシングルを発売。

・ ALIEN / エイリアン (#29)

 

おお!っと思う程ガッツある力強さが「RED TAPE('76)」の頃のようでうれしくなったA面。反面、メロディアスで洗練された大人の味で聴かせるB面と言えば褒めすぎか。キレがなく並のソフトロックのようでがっかりショボーン

 

'79年の「ARE YOU READY!」大熱狂ライヴの熱も冷めやらぬ翌'80年「THE BOYS FROM DORAVILLE」は予約だけでRIAAゴールド・ディスクを獲得。そして'81年の本アルバムでは古巣Polydor から Columbia へ移籍(日本では CBS・ソニー)しての再々出発となった。が、残念ながらBillboardにチャートインした最後のアルバムになってしまった。

 

日本のポリドールレコードでは、「FREE SPIRIT / フリー・スピリット」にように、原題をカタカナにしただけのタイトルだったが、ソニーになった本アルバムでは日本語が多く使われるようになった。

 

A面

1. HOMESICK / ホームシック

2. QUINELLA / 愛しのカネーラ

3. ALIEN / エイリアン

4. HIGHER / 燃ゆる想い

 

B面

1. YOU'RE SO STRONG / 君はセクシー

2. OUTLOW MUSIC / アウトロウ・ミュージック

3. PRETTY GIRL / プリティ・ガール

4. SOUTHERN EXPOSURE / 熱き南風

5. GOING TO SHANGRI-LA / 夢のシャングリラ

 

郷ひろみじゃあるまいし「君はセクシー」だなんて、アトランタ・リズム・セクションには似合わないと思うが・・・

 

ここではA面1曲目の「ホームシック」を聴いていただきたい。

 

 

 

 

● ATLANTA RHYTHM SECTION / PARTLY PLUGGED (1997)

パートリー・プラグド

 

1972以来毎年リリースされたアルバムも1981年「QUINELLA」で途切れ、以降は、1989, 1997, 1999, 2011年の4作品のみとなってしまった。しかもこの4作品はいずれもBillboard200にチャートイン出来なかった。音楽ソフトがCDに代わって以降、時を同じくして彼らの音楽も注目されることがなくなった。

 

この「PARTLY PLUGGED」は1997年発売作品。最後のヒットアルバム「QUINELLA」から16年経ての新作だ。

 

ヴォーカルのロニー・ハモンド 47歳、空を駆け抜けるスカイ・ハイ・ギターのバリー・ベイリー 50歳である。

ベースのポール・ゴダート、リズム・ギターのJ.R. コブの姿は見られない。

 

新曲とセルフカバーを取り混ぜての10曲。

往生際の悪い落ちぶれたバンドのダルい演奏だろと聴きもしないで端から決めてかかる方も多かろうと想像しますが・・・はっきり申し上げます。彼らのスタジオ録音で最高のアルバムと断言します。

古くから聴いて来た私だが、'79年の大熱狂ライヴ「ARE YOU READY!」と1997年のこのアルバムがベストだと決めつけている。

 

なんと心地良い音楽だろうか。何百回聴いても飽きない。

 

ヒット曲から遠ざかってしばらくの彼らがいま肩の力を完全に抜いて音楽を楽しんでいる。サザンロックだとかアメリカンロックだとかの呼ばれ方なんかもうどうでもよくて、楽器を演奏したり歌ったりするのが楽しくてしょうがなかった頃に戻ったかのように、かつて持て囃された頃などなかったかのように。

 

'75年のヒット曲「ANGEL」のセルフカバー。こっちのほうが断然渋い。

 

新曲。ステージにレイナード・スキナードの連中が飛び入りしてプレイを楽しんじゃってる・・・なんてことを想像してしまうゴキゲンなナンバー。

 

*  チャートは Billboard(U.S.A.)資料による。