今日は、鷺沢萠さんの命日です。 | KOHの飄々無常庵

今日は、鷺沢萠さんの命日です。

今日は、私の大好きな作家、鷺沢萠さんの命日です。
KOHの飄々無常庵

この写真は、写真家、横木安良夫氏撮影の彼女の写真です。


彼女は、2004年の今日、亡くなりました。


わずか、34歳ながら、波乱万丈の人生を送った人です。


生まれは、お嬢さんでした。


が、高校時代には、彼女の父の会社が破綻し、一気に人生が変わります。


高校時代、彼女は寝る間も惜しんで、アルバイトで、学費を稼いでいました。


そして、18歳にして、文壇デビュー、その作品は、文学界新人賞を獲得します。


そんな状態でも、彼女は上智大学へストレートで進学、女子大生作家として、一世を風靡しました。


そして、いきなり、22歳で、映画監督でもあり、俳優でもある利重剛と結婚するも、


すぐに破綻し、翌年には離婚。


その後、父の遺品を整理していた時に、自分が、韓国人とのクォーターであることを知ります。


考えるよりも、行動が先に立つ彼女は、韓国の延世大学へ語学留学します。


彼女は、元々、自分の中に韓国人の血が流れているということを知らなかったのに、


積極的に在日の人たちとも関わるようになります。


彼女が、延世大学へ留学したのは、1993年。


まだまだ、日本と韓国の間には、大きな違いがあった時代でした。


そんな中で、単身で乗り込んで行く人でした。


彼女の作品は、何度も芥川賞や三島由紀夫賞の候補にはなりましたが、結局、受賞には到りませんでした。


が、彼女は泉鏡花賞を受賞しました。


副賞で、車を買いましたヾ(@°▽°@)ノ


彼女の性格は、一見、豪放磊落なように見えて、すごく繊細な神経の持ち主でした。


酒と博打が好きで、特に麻雀が大好きでした。


彼女の作品は、今でも売れています。


彼女が亡くなった2004年、彼女のホームページは、1年の期限付きで延長するという発表がありました。


が、2010年になった、今もまだ、彼女のホームページは残っています。


エッセイは、腹を抱えるほど、笑わせてくれるし、小説は、涙が流れるくらいの感動を与えてくれます。


まだ、韓流ブームがくる前に亡くなったので、映画好きな彼女なら、今の韓国映画が多く見れる時代になったのを、

どう思うか聞いてみたいものです。


彼女のエッセイは、亡くなる前の4月8日まで綴られています。


彼女は、首を吊ったので、自殺だと言われてます、


が、多くのファンは、また、彼女の一人走りが先行した事故だと思っています。


彼女が亡くなって6年。。。更新がほとんどない彼女のホームページを訪れる人は、後を絶ちません。


合掌