日本西欧史学会の最高権威であられた木村尚三郎先生は、
第1次世界大戦後、ヨーロッパにおいて1つに纏まろう、
という機運が固まりつつあったという事を仰っていた。
花のがくと君もそう思うし、そうでなければ、
ナチスドイツのヨーロッパでの快進撃は説明が付かない。
第1次世界大戦後、1つのヨーロッパが固まる時期において、
ポーランドーロシア間においても表理及び水面下で、
様々な取り決めが行われたのだろう。
数週間前、その1部をロシアのプーチン大統領が暴露し、
ポーランド政府も駐日ポーラン大使館の人も怒り心頭だ。
ここで思う事がある。我々日本人には無関係だ。
また、花のがくと君は大阪の人間であるから、率直において、
「知らんがなー!」となってしまう。
読者諸氏の中に、戦前日本はドイツと同盟を締結していたのだから、
全く無関係という訳にもいかないんじゃない!
という人もいるだろう。
しかしながら、ヨーロッパが1つになる中での細かな機微は、
やはりヨーロッパの問題!
ここで指摘するべきだ。
ヨーロッパが1つになろうとする基盤が固まる中で、
ありとあらゆる変化が発生している時、
日本政府は訳が分からなくなり、内閣総辞職してしまった。
平沼騏一郎首相の「欧州の天地は複雑怪奇の新情勢ーーー」
これだ、これである。率直な表現において、
当時の日本政府は訳が分からなくなったのだろう。
ここで思う事がある。
日本政府にも外務省があり、世界中に大使館があるのだから、
ヨーロッパの動きを細部において分析するという作業において、
怠慢があったのではないか?あるいは木を見て森を見ずとか。
ベースボール的に言うなら、「ガッチリ行こうぜ!」という感じ。
冒頭の問題に戻ろう。第2次世界大戦前夜、ポーランドーロシア間
で取り決めた内容が暴露され、ポーランド政府は怒り心頭だ。
国際条約及び協定だから、ポーランドからみたらAという事にも
なるし、ロシア側から見たらBという事にもなる場合もあるだろう。
但し我々日本人はヨーロッパが1つになろうとする動きにおいて、
基本的に無関係だ。ポーランド政府、ロシアともに冷静になって欲しい。
この記事を駐日ポーランド共和国大使館の人達に再度捧げたいと思う。
花のがくと