こんな記事がありました。
民進党「2030年原発ゼロ」表明断念 蓮舫執行部の「連合優先」に党内から失望感 (出典:huffingtonpost)
内容は大したことないのですが、それよりも気になるのは、原発ゼロという政策が有権者からの支持を得るためのツールのようにとらえられていることです。
確かに、有権者の支持を得ることが政治家の力の源泉であり、それを目的にすることは理解できるのですが、原発のような複雑な問題を、情緒的な感情が大きな部分を占めている世論の声で左右させるのは、正しいのでしょうか?
こう考えるのは、そもそもで言えば、原発なんて危なっかしいものは、本来はやめてしたいのです。ただ、必要が高いと思われるから、残すしかない、、という判断なのです。私には、原発廃止を訴えている人は、この本来考えなければいけない部分について、思考停止に陥っているとしか思えません。
一つの例として、小泉元首相の発言を引用します。言葉を切り取るような真似はしたくないのですが、彼が原発反対を唱える中の発言として、以下のようなものがあります。
「今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す」
つまり、言葉は悪いのですが、丸投げですね。出来るかどうかの見極めも出来ていない。よく言われることですが、原発を廃止する場合は、二酸化炭素排出等の環境問題や経済への影響、安全保障等、複雑な問題が絡み合っています。仮に、環境問題や安全保障の点は無視するにしても、経済への影響だけを考えても大きなファクターですし、再生可能エネルギーへの活用、、、なんて口にするのは簡単ですが、どこまで実現可能なのか、正直よくわからない部分ではあります。
そういう部分をすっとばして、単純に強い毒素を持つ物質を完全に封じ込める技術がないから、実態的には二酸化炭素を膨大にまき散らし続けるやり方を支持することは、とても無責任だと思います。むしろ、そちらについて「知恵者に知恵を出させる」と言う考え方もあるのではないかと。