５／６(土)の夜は船橋コクリコット・フォルテでLiLi meets 山岸笙子トリオのレコ発。
LiLi(vo)
山岸笙子(pf)
林正男(b)
田村陽介(ds)
雨は降らなかったけど強風で電車が遅れてる中、コクリコットフォルテは満席にて開演。
まずは笙子さんのオリジナル、常連さんの誕生日を記念してのSong for J。軽快なリズムに流れるメロディ。おしゃれに跳ねるピアノタッチはまさに笙子さんらしい。
続いてもインストで坂本龍一のEnergy flow。ゆったりと美しいピアノの音が流れる。ドラムはマレットで柔らかい音を広げていく。田村さんのドラムはマレット、ブラシ、指と多様な演奏が印象的。
LiLiさん登場。
まずはDay by day。ゆったりと水の中を漂うように歌う。日に日に募る思いを優雅に表現する。あえてアップテンポにしないDay By Dayは、唯一無二のアレンジ。
そしてアルバムでは唯一明るい曲といってThe way you look tonight。ドラムのカウントからスタート。軽快なリズムで明るく歌い出す。中盤からスピードに乗って軽快に展開していく。
暗い曲ばかりではとアルバム外からLike a lover。美しいピアノイントロから、ボサのリズムに乗ってゆったりと歌う。LiLiさんのしなやかな歌声はまさにベルベットのよう。
続いても調子のよい曲Nice work if you get it。ベースのイントロから、ゆったりと揺れて歌い出す。Bメロからピアノとドラムが入って華やかに。ドラムとピアノの掛け合いも絶妙。
それからMy favorite things。笙子さんのイントロからワルツで揺れて歌い出す。おしゃれなピアノが全体を引っ張っていく。これまた優雅な歌と演奏。
10月に発売してからもう5月になってしまったけど、タイトルチューンのWhen October goes。ピアノデュオで悲しげに歌い出す。ベースとブラシが入って、より寂寥感を醸し出す。LiLiさんのスモーキーな声が響く。
1st最後は笙子さんオリジナルのSeraphic smile。ピアノの美しいイントロから、透明感あるスキャットで展開する。空高く飛翔するように声が響いていく。
2nd
インストでBrazilian like。ブラシでラテンなリズムに、パラパラとちょっと調子はずれ的なピアノでスタート。ベースはまだおとなしく、ボーンボーンとリズムを刻む。中盤からメロディとリズムがまとまってスピーディに展開して行く。ベースソロは熱が入って林さんの演奏にも熱が入る。
それから笙子さんオリジナルの希望の春。がんになって手術が終わった時に作った曲。旦那さんが入院中なので、10年ぶりに演奏することに。優しい癒しのメロディのピアノが流れていく。
LiLiさん登場。
まずNight and day。このユニット最初のアレンジ曲。美しいピアノのイントロから、ちょっと切なげに歌がスタート。中盤から夜から昼になったように明るく展開する。定番のぴっぴぴぴぴーと始まるバースはやらない、ある意味すごいアレンジ。
それからMoon and sand。繰り返し押し寄せる波のようなピアノに、どっしりとアルコが響きシンバルが煌めく。コーラスはアルコと絡んで切なく歌い、ブラシとピアノでゆったりと思いが深まる。最後はスキャットがアルコと共に消えていく。これもLiLiさんらしい歌の一曲。
一転してBlue moon。楽しくウキウキした感じで弾む歌い出し。スキャットとドラムの掛け合いも楽しい。
そしてGood morning heartache。静かに始まり、気だるげに心の痛みを歌っていく。情感をサビに向けて載せていく。そして最後はアルコでしめる。
林さんフィーチャーでClose your eyes。ドロンドロンとベースソロから始まる。歌はその後ベースと進んでいく。終盤ブラシとピアノが次々に入って世界観を膨らませる。2ndコーラスは弾けるように始まって進行。最後は始まりと同じようにベースとデュオで締める。
続いてはInvitation。ドラムのカウントからスピードに乗ってスタート。不穏な感じのメロディに追いかけられるように歌う。今日一番のアタック強いシンバルが特徴的。
最後の曲と言って、Fly me to the moon。ルバートでLiLiさんから柔らかく歌い出す。2ndコーラスはポル語で笙子さんが引き継ぐ。ボサのリズムに乗って優しく。再びLiLiさんの歌となってフィニッシュへ。
アンコールはWhen you wish upon a star。バラードで夢心地のように揺れて歌う。沢山のお客さんに笑顔をもたらして、ライブは和やかに終幕。
ありがとうございました。
