ーー痛い。
ふと時計を見ると、12の上にいたはずの分針が一瞬目を離した隙に8の上にすいと浮かんでいる。
いつの間にそんな時間が経っていたのだろうか。
痛い。
瞬きもせず、ただ一点をじっと見つめていたらしく、乾燥しきった目が水分を欲して悲鳴をあげている。
明けない夜はない。
貴方がそう教えてくれた。
今は暗い闇の中に包まれていても、いずれこの地も陽の光に照らされるのだろうか。
闇の中に静かに小さく輝く星々を見つけ大切にできた者こそその資格があるのだろう。
果たして私にその資格があるのだろうか。
同じ時期にこの地に舞い降りた天使達の足元は、ぼんやりと明るく照らされている。
まるでスポットライトを浴びているかのように。
彼らは今後、もっと照らされてゆくのだろう。そうして足元のみならず広くこの地を照らす。
そして
彼ら自身が、光源となって光り輝くのだ。
その時私は。
未だに闇の中に取り残されたままの
彼らを羨んだままの
醜い感情が捨てきれないままの
ーー変わらないままの。
真っ暗な私は。
私は。
どこにいるのだろう