退院して
旦那さんの実家で暮らし始めて
もうすぐ2年になります。
それまで暮らしていたのは
某病院の筋ジス病棟。
そこで過ごした
約34年の長い歳月で
当たり前だけど
たくさんの人たちと出会って
たくさんの出来事を経験しました。
思い出すだけでも腹が立つような
理不尽なこともたくさんあったなー。
そんな状況から早く抜け出したかったのと
まわりと違うことがしたい!
という思いから
少しでも早く退院したい!!
と、中学生くらいの頃から思っていました。
その思いが募って
20歳くらいのときに
自立生活を考えたことがありました。
病院を出て自立生活している先輩がいて
「かなならできるよ!」
「なんとかなるよ!」
とか言われて。
私は影響を受けやすいタイプだもんで笑
なんか誘われるままにうきうきと
事を進めていたんだけれども
進めていくうちに
なんだろう…うまく言えないんだけど
その先輩や、先輩が属する団体の言動に
違和感…と言うんだろうか…
あ…なんか違う…なんか嫌だな…
という気持ちが大きくなってきて
まーそれ以外にも
いろんな要素がありまして笑
結局その話はキャンセルになりました。
もったいなかったのかもしれないけれど
そのとき、そのまま突き進んでいたら
良くも悪くも今の私はいないし
旦那さんとも結婚していないだろうから
そのときのキャンセルは間違ってなかった!
と、胸を張って言えます。
病院生活を振り返ると
嫌なことを思い出すことも多いけど
嫌な思いをしてきたからこそ
人には絶対そういう思いをさせない!
って思えるようになったのは
自分で言うのもこそばゆいけど
その生活があったからこそだし
かけがえのない親友と出会えたのも
大切な人を亡くす悲しみを知ったのも
その悲しみをそばで支えてくれた人が
人生の伴侶になってくれたのも
全部が病院生活の中でのことだから
退院するまで
ずいぶん遠回りした感はあるけれど
すべて必然だったと思えるし
その遠回りも含めて
自分で選んで決めてきたことだから
ものすごく広ーーーい意味で
私はだいぶ前から
【自立】していたんじゃないかしら
と思っている。
病院や施設から出て暮らすこと“だけ”が
【自立】ではない
というのが、
なんとなく私の持論。
どこに住んでいるか や
何をしているか といったことは
人生にとって【背景】にすぎない
というのは
昔、私が進路に悩んだときに
ある大人が言ってくれたこと。
その頃は
その意味がよくわからなかったけれど
今ならわかる気がする。
自分が考えて決めた
【軸】が大切なんだ。
だから
身体状況、今後の展望、
その他諸々の環境
などを含めて
自分で総合的に考えて
生きていく場所を決めたのであれば
そこが地域であろうと病院であろうと
それは【自立】だと。
長く病院で過ごしたからこそ
私はそう思います。
ずっと書きたいと思っていたこと
なんだかまとまりがないけれど
書いてみました。