アルバイトを探しはじめた


飲食店で何件か面接を受けるが
高校3年の この時期
採用してくれるところは見つからない


同じ頃 教習所に通いはじめた。
時間がある今のうちに
免許は取った方がいいと半ば強制的だった。


通いはじめた頃は 思うように進まず
「教習所なんて 何が楽しいのか意味わからん。行きたくない」

とイライラすることもあった。


2段階に進む頃には
「上手になったって誉められた。楽しくなってきた」

と 笑顔が戻った。






夏休みに入っても
なかなか受験に向かうスイッチは入らなかった


昼間は甲子園
夜はプロ野球

勉強より テレビを優先する毎日


四大進学が思い描けないのなら
専門学校という選択肢もあると

一緒に体験入学に参加したりもした


思ったより楽しかった

ちょっと興味あるけど
少し考えたい…


夏休みが終わりに近づくと
「学校行きたくないな」

という言葉が増えた



学校に毎日通うというより
その先の将来のために

このころからカウンセリングに通いはじめた


ボウズと臨床心理士の先生との
やりとりの内容は
親にも知らされない


「今日は絵を書いたよ

「今日は何も話せなくて、ほとんど沈黙だった」

と時々
ボウズが話してくれたが
内容は秘密だと言って
具体的なことは親にも分からない



夏休みが終わるとすぐ
文化祭・体育祭が続く



夏休みが終わっても
学校には なかなか
足が向かわなかった


楽しみにしていた文化祭当日

学校に着いても 車から降りられない



先生と一緒に 校舎に入り
親友と行動したり
保健室で休んだりしながら

その日は楽しく過ごしたようだ


翌日は 体育祭
ボウズは参加しなかった


学校祭が終わると
3年生の受験モードは加速する


ボウズのスイッチは OFFのまま

先生も心配していた「留年」が
迫って来る


家庭訪問・懇談

先生と何度も話をした

「今はまだ補充対象に達していないから
これから休まなければまだ大丈夫だよ」


「補充対象になっても補充を受ければ卒業出来るから」



「卒業出来るように頑張ります」


それから数日は登校したものの
続かなかった


前期末テストを翌日に控えても
登校しないボウズに

私も焦っていた

赤点でもいいから
とりあえずテストを受けてほしい
そう思っていた

再度 先生が家庭訪問

別室でのテスト
どうしても準備が出来ない教科は
日を改めて受ける


いろいろな提案をしてくれた



先生が帰られた後
一度は

「今日は数学のテスト勉強、寝ずに頑張る」


と言って机に向かった



数時間後

「お母さん… もう無理や…」



ボウズが テストを受けることはなかった






テスト1週間前には

「朝7時半に学校に行って
先生と数学を勉強する約束をした」


と言って 毎朝 登校した

もともと数学は好きだったが
先生とのマンツーマンでの勉強は
嬉しかったようだ



全教科 中間テストを
無事受けることが出来た


ほぼ毎月行われる センター模試も
何度かは受験した



教室に足が向かない時は
保健室や相談室で休んだりしながら
少しずつ 落ち着いてきたように見えていた



でも そんなに簡単な問題ではなかった