オランダにおける外食は、フランスやベルギーと違って残念ながらおいしいものは少ない。
けれど、スーパーで売られているものはおいしい。
ということで、本帰国目前!
どうせコロナでまだ遠出はできないのだから、忘れてはいけない「食」のラストスパートをかけましょ!!!
これは、そんなことを思い立った筆者が実際に食べたひと月にわたる記録だ(どうでもいい)。
逆に、オランダにこれから住む人にとっては、「へえ、こんなのが売ってるんかあ」と参考になればと思う。
第一部 まずはオランダのド定番食品から、日本人が知らないツウな食べ方まで!
★ハーブとスパイスのコンビネーションが絶妙な丸どりのロースト
じゃん。これは実は焼く前の丸どりさんです。
日本でよくあるしょうゆベースのタレじゃなくて、西洋らしくハーブと香辛料で味付けされたもの。
おそらく多くの日本人が食べたことない味してるのに、一口食べるとやみつきになる、そんな不思議な味をしている。
オランダのスーパーではよく売られているが、私にとってこのハーブ香る丸どりというのは、なかなか思い出のある食べ物だ。
というのも2年前、こちらに越してきた際、異国の食材ばかりの食生活で少々胃袋が疲弊していたときに、夫の職場仲間が家に招待してごちそうをふるまってくれたことがあった。
その時のメインディッシュがこれである。
こんなおいしいものがあるのか!オランダも捨てたもんじゃないな!と思った瞬間だった。
クリスマスにでも食べるかのような特別感のある丸どりのオーブン焼き。
丸どりが青空マーケットやスーパーで当たり前に売られている環境で育ったオランダ人には特別感もないのだろうけど、私はコストコにでも行かない限り、丸ごと一匹なんてあまりお目にかかれない生活を日本で送ってきたのだから、これこそ、オランダでの「最後の晩餐」を飾るのにふさわしい一品である。
それから、周囲に置いてあるカラフルな西洋ニンジンたちもこちらならではの食材。
あ、季節の味覚、ホワイトアスパラちゃんもいるっ!
さて、このカラフルなニンジンたちを料理するポイントは、縦に切ることだ。
カラフルな断面がよく見えて視界が途端に華やぐ。
せっかく緑の美しい葉っぱもついているのだから、ここは切り落とさずに葉っぱごと縦に切りたい。
ちなみにオランダのBBQのシーンなどでは、食材がよく「縦切り」されている写真をよく見かける。
でっかいパイナップルだって、細身のズッキーニだって、丸ごと大胆に縦に切って中身をくりぬき器をつくり、くりぬいた中身は他の食材やヨーグルトソースか何かとまぜてから、再び先ほど作った器に入れるというものだ。
パイナップルボートとか、ズッキーニボートなんて名前のメニューだったように思う。
こうしてめでたく縦切りにされたカラフルニンジンたちは、オーブンで焼くとほのかな甘みが出てきて、素朴ながらおいしいオーブンの名脇役になる。
もちろん、生で食べてもおいしいし、カラフルな見た目を生かしてバーニャカウダ※だったり、キャロットラペ(ニンジンシリシリ)にしても◎。
※日本ではおなじみのバーニャカウダソースは、オランダにはありません。手作り推奨。
★やっぱりオランダといえばチーズ!~チーズ専用のイチジクジャムを添えて~
誰だ、最初にチーズにジャムを乗せて食ったやつは!
オランダ人は、普段味覚バグってるくせに(失礼)、あまじょっぱいものを組み合わせさすと天才かなと思う。
例えばこのスモークチーズに左横のイチジクジャムを合わせてみるとこれがめちゃくちゃうまい。
チーズの味をいっそう引き立てる最高のコンビネーションである。
他にも売り場には、ハニーマスタードやラフランスなどのジャムフレーバーがあった。
オランダに来たらぜひ一度、試していただきたい食べ方である。
そして右手前にある薄くスライスされたチーズは、トリュフチーズだ。
トリュフを入れるとこんなにもチーズがトリュフに支配されるのかと、その風味の強さに驚いた。
他にも、ドライトマトが上部に練りこまれたチーズや、マスタード入りのもの、我々日本人が味噌や醤油文化圏なのに対し、ハーブ文化圏の彼ららしいハーブがたっぷり入った入りチーズなど、変化球ものにもトライしたい。
★種類多すぎ!!!燻製の肉類
イタリアではプロシュート、スペインではハモンセラーノ。
生ハム系の言葉ってめっちゃ聞くけど、オランダだって魚が乏しい分、お肉はそれなりに発展してきた。
売り場には様々なハムやソーセージが並ぶが、そんななかで私がチョイスしたのが上の写真の右側のおっさんがうつってるやつ(左のパッケージが前述したトリュフチーズな)。
食べた感じ、まずくはないけど正直おいしくもなかった。
でもいいんだ。
だってこのハム、我らがアイントホーフェン産だからな。パッケージにかいてある。
地産地消の地元愛さ。
庭で育てたバジルで作ったバジルソースパスタ、先ほどご紹介したキャロットラペとトリュフチーズと一緒にいただきます(つくづく木製のカッティングボードって、ハムとかチーズ並べるのに栄えてええよな)。
生ハムを使って洋風てまり寿司もつくれるで~
日本人がつくるお寿司が食べたいわ!
・・・なんて、寿司は日本人でも職人が作るもんやのにと、そんなことちっとも知らない外国人に作ってと迫られたら、「ちらしずし」か「てまり寿司」か「手巻きずし」と相場は決まっている。
とくにこのてまり寿司は、どれだけ不器用な人でも絶対いい感じにできるはずだからおすすめだ。
相方にはスモークサーモンを使うといい。
そして中にはオランダ人大好きなチーズをインしてやればもうやつらは満足するだろう。
★肉巻きおにぎりではない、肉巻き肉だ。
これもオランダのスーパーではよく見るよね!
ミンチ肉を薄いお肉で巻いてる謎料理!!
ロールキャベツなんか作るにはもうキャベツ巻くだけだから楽でいいかもね!
個人的には、牛・豚ともに薄切り肉が存在しない国だから、このロールの外側だけを集めて一パックいくらかで売れば急増するアジア人ニーズをくめていいんじゃないかな??スーパーの商品戦略部門よ、どう思う??
しかし、年中同じ商品が売られているマーケット競争力の極めて弱そうなオランダが、そんな新たなニーズのくみとりに心血を注ぐわけではないことはわかっている。
マジでいつ行っても、どのスーパーでも同じものが同じようなパッケージで売られてるからな。
新商品や季節性商品が全くないわけではないけど、まあ日本みたいに多くはないな。
日本のように年間何千、何万という新商品が世に送り出されては消えていく、ファッションだけじゃない食のトレンドだって熾烈な世界で生きてきたものから言わせると、オランダってなんという安定感、なんという代わり映えのなさ、なんという平和。
話を戻すが、このお肉の食べ方がポイント!
写真の右にあるオレンジのジャムみたいなソースを見ていただきたい。
これはジャムコーナーではなくて、お肉売り場で見つけたものだ。
したがって、お肉専用のジャムである。
先ほど、オランダ人はあまじょっぱいものを組み合わせる天才と書いたが、これなんかもその一例、確かにこちらの肉肉しい味のお肉料理に合わせるとうまいジンジャー入りのオレンジジャム。
我々には1ミリも頭の中にない現地民だけが知っているツウな食べ方である。
オプション:
湿度の低いヨーロッパの初夏には、こうやってテラスで食うのもさいこー!!
日本では外で食うには気候も味方しないし、第一こんな優雅な空間もないから、帰国したらこれが取り上げられると思うと絶望したよね。
★名店のフラーイ
また馴染みのない言葉出てきた。海外生活ってこんなんばっかりや。
フラーイってなんやねん!バタフラーイ!!エビフラーイ!!
ウィキペディア先生より
フラーイ(Vlaai)は、パイやタルトに似たオランダのデザートである。 ... フラーイの直径は、通常、27cmから30cmである。 さくらんぼやアプリコット、イチゴ、プラム等、様々な果物、調理した米やライスプリン等の多様なフィリングが詰められる。 また、フラーイは、通常のパイよりも薄いことから、サクサク感が増している。
・・・それは食っとかなあかんのとちゃうか?
ということで、アイントホーフェンで地元民に愛される創業76年のこちらのお店に買いに行った。
店の中はソーシャルディスタンスを保つために最大2人までの入店ということで、しばらく店前で待って買ったのがこちら。
(っていうか、人数制限とか設けてないでさっさとマスクしたらええだけの話やろって日本人なら思ってしまうが)
外の生地は日本人好みではないが、中のフィリングはチェリーの甘酸っぱさが口いっぱいに広がり、まあまあいい感じの出来になっている。
ダダ甘いものが多い印象の外国のお菓子において、不思議とオランダは選べば適性の甘さのデザートが食えるからありがたい。
ってか、中のフィリングだけ売ってほしい。
あとはスーパーで冷凍パイシート(Blad deegの名で冷凍コーナーにある)買って自分で焼くから。
★風車のマークが目印のザーンセヨーグルト
乳製品大国のオランダにおいて、ド定番すぎるヨーグルト。
最初に言うが、別に風車のマークがついてるからって別にそんなオランダでおいしいメーカーでもない。
実際に食べてみたけど、値段が29セント(一個35円!)と安い分、味も濃厚さはまるでなく淡白だ(まあ私がコロナにでもかかっていて味覚障害を起こしていたのなら話は別だが)。
★豆を主要な食材で使ってる以上、どう頑張ったっておいしくならないオランダの家庭料理・エルテンスープ
エルテン豆という豆があってな、スープとしてお肉と一緒に煮て食べる料理があるんやけど、これがまずいんや・・・
缶に入ったおいしい即席スープが有名なブランド「UNOX」のエルテンスープですらこの味か・・・
でも、帰る前に一度くらいは食っときたかったんや。
そりゃ、ホワイトアスパラガスのスープのほうが1億倍うまいのはわかってるんや。
ちなみに、ネットで北海道産ホワイトアスパラ1kgが5000円してたのを見て、全力でオランダで食べてから帰ろうと思ったよね。
★ロックウォルストとかいうぶっといソーセージに、HELAのハニーマスタードをかけていただく
日本ではマジで見かけないこのウインナー、ロックウォルストという名前がついておりまして、これを使ったスタンポットという料理なんかは、先ほどのエルテンスープと並んで冬の2大オランダ家庭料理の地位を築いております。
でも今回は、このソーセージに、やはりあまじょっぱい至高の組み合わせを追求するということで、HELAのハニーマスタードを合わせるとしますか。
結果はもちろん・・・うまい!(というかソースが)。
★大手スーパーJUMBOとかで売られてるのどの組み合わせでも3つで5€のおつまみセット
クリームチーズに巻いたサラミや生ハム。
ハーブオリーブオイルづけのカクテルエビ(ほら、やっぱりこっちはハーブ使う。オリーブオイルもハーブ風味!ハーブガン押し!!でもうまい!)。
チーズが詰められたミニパプリカオイルづけ。
ギリシャ風フェタチーズとオリーブとドライパプリカのおつまみ。
このレベルのものが安く手に入るのはやっぱりこっちの専売特許だよねえ。
ちなみに、チーズを詰めたミニパプリカは、こうやってオーブンで味付き肉(これもハーブ系)と一緒に焼いたら、チーズがとろりと溶け出して(というか中身全部出て)うまかった。
ブロッコリーがこげこげ・・・
火を通しにくい肉と、火を通しやすい野菜とを一緒に入れて焼くと、肉がいい感じに焼けてて野菜が焦げるか、野菜がいい感じで肉は生感が残るか、絶対どっちかが犠牲になるよね。
時間差で野菜を後から入れたり、いったん取り出して野菜の部分だけアルミホイルをかぶせばいいのはわかってるんだけど、そんなのめんどくさいじゃん(真顔
★日本のものとはやはり違う!ジャガイモ感あふれるフライドポテトにトリュフマヨネーズで!
このブログでも信者かと思われても仕方ないほど、何度かご紹介しているトリュフマヨネーズですが、やはりこちらのフライドポテトとの相性は抜群で、日本でも買って帰って食べたいななんて思いましたが、日本のポテトフライってオランダのとは味がちゃうんですよ・・・
なので、日本のものはやはり日本式・・・というか元はアメリカ式のケチャップで食べたほうがいいのかも・・・
第二部 気になっている謎ドリンクを制覇!
オランダのものかどうかはさておき、この独特の色合いをしたドリンク、何がそうなんかわからんが、「無実の」「潔白な」と書かれた青い液体ドリンク。
中身は、アップル、グアバ、ライム、ココナッツウォーター、スピルリナ青(確かガリガリ君でも使われてたよな)、ビタミン配合だってさ。
ややトロピカルな味わいですっきりと飲みやすかった。以上。
オランダ人でもこれがオランダのものとは知らなかったこちらの商品。
いわば、フルーツスープだ。
正しい料理名は、「Krentjebrij」というらしく、フローニンゲンなど北ドレンテ州のご当地グルメらしい。
大手スーパーアルバートハインでは、伝統的製法のもと作られパッケージされた写真のような商品が売られている。
ハンガリーなどで食されるこのジャンルの食べ物は、オランダにもあったのねえ~
おなかのすかない朝、パンもーグルトもシリアルも何もかもが食べる気分じゃないとき、こいつがいればどれだけ助かることか。
液体だから飲みやすく、フルーツも手軽に摂取できてええやんな。
日本の商品企画の方!!今なんかオートミールブーム来てるみたいやけど、次なる朝食トレンドは、フルーツスープですよおお!!!
第三部 オランダのものだけど知ってる人は少なめ!?レアな食べ物を制覇!!
★オランダの煮凝り?正体は、ピクルス的なものを固めたやつです!!
見た瞬間、これは何事?と思ったよね。
こいつはスーパーの生ハムが売られてるコーナーで販売されてた。ハムとちゃうやんお前。
ピクルスの液体にゼラチン流し固めたのをスライスして作った感じよな。
味は残念ながらおいしくなくて、ピクルスでええわってなる。
見た目は透明な樹脂の中に薄切りの野菜が入れられてるような感じだから、おしゃれな雑貨屋さんとかにありそうな見た目で発想は素敵なんやけどな・・・
そして案の定、調理法に困った私はこうして乗り切った。
やはり生ハムが救ってくれた。
緑でぐるぐる巻いてるのは、キュウリじゃなくてズッキーニな。
ピーラーで縦向きにむくと、こんな感じでひらひらかわいいお花畑ができる。
赤い香辛料みたいなのがパラパラかかってるけど、これはパプリカパウダーです。
★ユダヤ人クッキーという名前やのになぜかオランダの伝統クッキー
これはうまい。
重たいクッキーと違って何枚でもバリバリ食べれる。
スーパーで売っていて、いつもストロープワッフルで飽き飽きしているなら、これもれっきとしたオランダのお菓子なので食べてみてくれい。
第四部 植民地時代の名残。実はオランダってインドネシア料理も盛んなんだよな
ん?同じ商品じゃね?
よく文字を見ていただきたい。
上は、「アヤム・バンブー・バリ」で、下は、「レンダン・パダン」だ。
よって別の料理である。
どちらもインドネシアのシチューといえばイメージしやすいだろうか。
大手スーパー、アルバート・ハインで購入したのだが、レンジでチンするだけであっという間においしいインドネシア料理がいただけるというものだ。
オランダのインドネシア料理は本場ほど辛くないので(オランダ人は辛いの苦手)、本格的ではないが日本人にも食べやすいものとなっている。
第五部 オランダにいたら他のヨーロッパ地域の料理にも出会いやすい!
★イタリア発:カラフルトマトとモッツァレラチーズ
いや別にこんなの、日本で作ろうと思えば作れるねんで。
でもな・・・かかる費用が全然違う!!!!!
日本ならモッツァレラチーズも高いし、カラフルミニトマトもオランダと同じ値段だけど入ってる量が3分の1になっちゃうし、バジルの葉っぱもフレッシュ(生)なものとか、どこで売ってるんだろうって感じだし、労力とお金と一体どれぐらいかかるんだろう泣
そもそもヨーロッパって、オレンジパプリカ、レッドパプリカ、カラフルニンジン、カラフルプチトマト、ビーツ、ラディッシュ、スイスチャード、ルバーブ、レッドオニオン、レッドキャベツ・・・食卓を鮮やかにする食材がなんと安く手に入ることか!!!
私のイメージでは、日本でカラフルな食卓を目指そうと思うと、せいぜいトマトの赤色を緑に加えるぐらい?ちょっと奮発してカラーピーマンでも買う感じ??
カラフル野菜の種類自体も少ないし、あったとしても値段が超高いので、ヨーロッパでは当たり前に享受できる美しきいろどりに満ちた食卓が日本では簡単には叶わない・・・
だからヨーロッパ好きなんだよ!帰りたくないんだよ!!私の好きなものが奪われるうう(号泣)
ハワイ発のガーリックシュリンプだって、カラフルミニトマトちゃんとカット野菜に合わせると簡単に華やかになるなあ。
補足:
和野菜ってさ、パプリカやズッキーニとか西洋野菜に比べて、菜っ葉系なら一枚一枚、虫や土がついてないか洗うのが手間だし、ゴボウは土がついていて台所を汚して扱いにくいし、大きなまな板が必要で切るのも時間もかかるから、結構手間かかるの多いのよね。
そんなイージーな西洋野菜ばかりを小さなまな板でぱぱっと切って味付けされた肉と一緒にオーブンに入れて後は放置!あっという間にカラフルでおいしいオーブン料理の出来上がり♪
・・・働き方はともかく、料理というか、もっというと野菜レベルで見ても、社会全体が楽なように設計されているおそるべしヨーロッパとか思っちゃうのは私だけ?
★フランス発:ビーフブイヨンですか?チキンですか?え?ワイルドフォンド??
ジビエブイヨンってとこですかね?はてさて、どんなお味がするのでしょうか?
ありゃ?全然臭みがなくてすっきりおいしいセロリとオニオンのスープが出来上がりましたよ。
奥に見えるローストビーフも安くておいしい。
あらかじめスライスされて売ってるので、あとは花びらみたいになるように盛り付けるだけ!
もう日本で主婦できない・・・
★スペイン発:アーティチョークのガーリックオイルづけ
スペインのマドレ(お母さん)が作ってくれたメニューを再現。
アーティチョークの処理がめんどくさいので、今回は缶詰タイプを購入。
(やはりスペインやイタリアなど、料理がおいしい国になったとたん、野菜にかける手間が増えるものが出てくる!「料理うまい国=野菜の下処理めんどい」なんやこの法則は!!)
しかし、やはり缶詰ではなく、ちゃんと生のもの使わなあかんな。
アーティチョークの可食部って、切ったらすぐにレモン水にでもひたさないと変色するから、缶詰にも変色を防ぐような液体が入ってるんやけど、この液体の味がアーティチョークを支配してしまって、ガーリックオイルと反発してもうた汗
★スペイン発:トマトの冷製スープ「ガスパッチョ」
大手スーパー、アルバートハインが毎月発行する手作りのレシピや生産者の声をのっけた雑誌があって、そのレシピを参考に作ってみたんやけど素直にうまかった。
普通、冷製スープでも水を加えて過熱する工程が必ず入ると思うんだけど、何?ガスパッチョって水も加えないし過熱もしないの??
作り方を見ていると、水分はトマトやきゅうりをはじめ、具材の水分だけで頑張るようになってる(あ、だからきゅうりを投入するのね。水分多いもんね)。
あとは加熱せずにハンドブレンダーやミキサーで混ぜるだけ。
マジか・・・
楽だけど、めっちゃうまい。
ポイントは、絶対普通の玉ねぎを使わないこと。
甘みのあるレッドオニオンを使うこと。
※オランダの玉ねぎはめちゃくちゃ辛い。ビタミン全部流出するまで長時間水に浸そうが、レンジで加熱しようが、そんな程度では甘くならない。
★チュニジア発:ハリッサ・メディテラネアンcusine
もうええって。ハリッサとかメディなんとかとか、聞きなれない言葉ばっか。
はい、ウィキペディアっ
ハリッサとは、唐辛子を元に作られるペースト状で辛口の調味料。マグリブ地域圏、特にチュニジアで多く用いられる。ヨーロッパ、特にフランスでも容易に入手可能である。フランス語ではHを発音せずにアリッサ、アリサとも呼ぶ。 缶詰や瓶詰、チューブ入りなどで市販されているほか、手作りも可能である。
要は、ハリッサとかいうチュニジア(アフリカ)の調味料を使って、地中海風にアレンジした料理ってことでおK?
ヨーロッパはアフリカに近いので、スーパーではアフリカ産の野菜やアフリカの食文化も微妙に感じる瞬間がある。
またまた大手スーパー、アルバートハインで売っているミールボックス(日本でいう「オイシックス」みたいなやつ)でレッツクッキング~♪
で、できたのが上の写真。
カラフルなんは結構やけど、やはり具材の一つに赤レンズ豆(写真下)が入っているので、前述したエルテンスープ同様、素材が豆である以上、おいしくなるには限界があった・・・
最終部 やっぱり友人の手作りは最強
お菓子作りがもはやプロ級の腕前の友人に作ってもらったバスクチーズケーキ。
スペイン・バスク地方、サン・セバスチャンの名店「LaVina」だって、東京・白金の「GAZTA」だって、この優しく豊かでかわいらしいバスクチーズケーキにはきっと叶わん。最高。
初夏にぴったりの白桃を使ったデザートも一緒に。
口の中でとぅるるん。
この鮮やかなピンクの色は、皮と一緒に煮た際、自然に着色したらしい。素敵。
<本日の一枚>
オランダにいたって、これぐらいのレベル感の日本食なら食べれるんだぜ。
外国の寿司って、マンゴーとか奇抜な食材ばかりが入ってるくせに鮮魚は使わない(使えない?)イメージの人もいると思いますが、この写真を見たら意外に思われるかも。
ただ、使ってる鮮魚が日本と同レベル程度の鮮度のものを使っているかはわからないが。
ちなみに、ドイツ系スーパー「Lidl」では、今年も昨年と同じようなラインナップの日本テイストの商品を出してくれてました。
ちなみに試しに写真の中の玄米茶ティーパックを買って飲んだけど、案外私たちの知ってる普通の玄米茶で安心した。
ところでオランダ、6月24日現在、ロックダウンをほどいても感染者数は上昇していないから7月1日以降はもっと解放しましょ路線になってるけど、それって死ぬ人はみんな死んだだけやろ・・・