私がオランダに来たときは、よく微笑む国だなと思った。

目が合えば、知らない人同士でもにこっとする。

 

それが今や、コロナがこの国民から笑顔を奪ってしまった。

もう笑顔で些細なコミュニケーションを取る余裕すらなくなってしまったのだ。

 

なんてこったい・・・

 

以下、ロックダウン後、我々の身近に出没するようになった人々をあげていく。

 

 

その一、スポーツ慣れしてなさそうな陰キャラが思いついたようにランニング

トレーニングウェアじゃなくて、そのシャカパン絶対部屋着だろ。

あと、普段浴びない太陽で眩しいんか、普段ここまで心臓に負荷かけてへんからかしらんけど、極度に顔をゆがめながら拙いフォームで走るな。

 

その二、ローラースケート族、自転車道をさっそうと走る

あの・・・車輪がついてるからやっぱり自転車道が正解なんですかね?なんでみんなマイシューズ持ってるの?

あ、冬はスケートで夏になったらローラーブレードにチェンジするんか。

 

その三、道にオランダ語の落書き

チョークとかでね、かわいらしい文字が書いてあんの。

小さい子が退屈しないように、ささやかな遊びやな。

意味は分からないけどね。アホとか、お前の母ちゃんでべそーとかやったりして。

 

その四、スーパーで距離を保ちたいがために「はよ退け」プレッシャーかけてくる人

お前らと違ってオランダ語やねんから買うかどうか判断すんのに時間かかんねん。

頼むからもうちょっと表示を解読させてえや。

ってか、一旦のくから先に選んでくれ。

 

その五、ファックとか何とか言ってアジア人を馬鹿にしてくる鬱憤たまってるガイ

不況下は決まって治安が悪化するので(移民の多いヨーロッパはとくに)、アジア人に対する風当たりも強まってるんやろうなあ。

 

 

<本日の一枚>

1,000ピースパズル第3弾。

観光客が消えて水がきれいになったと噂のベネチアでございます。

空とか青一色で、どこにどれはめたらいいかわからんくてどうしても時間かかる。

 

思い返せば去年の秋、ベネチア発のクルーズ旅行に行っといてよかった。

もう海外旅行なんか当分行けたもんじゃないし、クルーズ旅行なんか業界そのものがもうオワコンだ。

 

クルーズ船で私たちの部屋をいつもきれいにしてくれたあの優しい清掃員のお兄ちゃんは今頃どうしているだろうか。

失業してないだろうか。

 

今まで通っていたジムを運営するインストラクターのオーナーご夫婦だってそうだ。

大幅な収入減で国からの援助はあるとはいえ、きっと途方に暮れているだろう。

 

どうしてあんなに一生懸命に生きてる人たちが、こんな目に合わないといけないのだろう。

家族のため、生きるために必死で毎日を捧げてる、あんな真面目で素晴らしい人たちが、どうしてこんな目に合うのだろう。

 

暖かい部屋で守られながら夫の給料で何不自由なく生きている自分に罪悪感が募るのでした。