いつもタイトルが長い私がこんな短いのをつけるということは、それぐらい「伝えたい中身がない」ということ。
当たり前である。家の中でできることなんて限られているのだから。
ロックダウン生活から早1カ月が経つが、ニュースを食い入るように眺めていたのも最初ぐらいで、もう最近ではそれほどコロナの動きに関心を示さなくなっている自分がいる。
次第に元気がなくなっているように感じるのは、繰り返される単調な生活に飽きてきたからか、人とのつながりが枯渇しているからか、それともやっと契約してもらえた会社から、力量不足と判断されクビを切られたからか。
そんな中、パートナーがいるってありがたいと思うことがある。
ほとんど会話はしないが、それでも何かしら話し相手がいるというのは幸せだ。
一人暮らしで自主隔離している世界中の人のことを思うと、彼らは一体どんな心境なのだろうと思う。
私には考えられない。
自分が乗り気でないときに、人と話すのは億劫になる性格のくせに、一人は嫌な性分なので、我ながら厄介な人間だ。
寂しがり屋の一人好きといったところか。めんどくせえ。
まあ私の場合、言葉にするのが下手くそな分、こうやって文字にはちゃんと落とし込めるから、それはそれで幸せなのかもしれない。
前置きが長くなったが、旦那はシエスタとかいって夕刻の5時頃から昼寝に入るので、何もすることがない私はひとり散歩によく出かけるようになった。
散歩といっても、旦那からは長く外を出歩くのはきつく止められているので、せいぜい15分ぐらいが関の山だが。
3軒先の家の玄関には、歩道に覆いかぶさるぐらい枝を広げた樹木がピンクの花を咲かせていた。
新しくできた道路。
オランダの道って不思議だ。
こんなに広い道路なのに、車道は中央の黒いアスファルト部分のみで、左右の赤茶色に色分けされた部分が自転車道、目の前に見えているブロック状の一番広いスペースが歩道になっている。
この国では新しい道ほど、車道が道路全体の広さから見て狭めに作られており、比率のおかしさに笑ってしまう。
そして緑が生えるスペースも必ず作っちゃうというね。
ラウンドアバウト交差点。
もう枯れてしまったが、1、2週間前まではスイセンの最後の一派が勢いよく咲いていた。
おや、こんなところにも春を告げる植物が。
信号待ちの交差点にて。
さて、別の日は家の近くの公園へ。
何かの記事で読んだが、アイントホーフェンはオランダの都市の中でも、one of the most greenery cityらしく、たしかに街のいたるところにこういった緑豊かな空間が広がっている。
都会でありながら緑をも享受できるなんて、なんて住みやすくていい場所なんだと思う。
アイントホーフェンでロックダウンできてよかった。
京都や大阪へ帰っても、こんなところ家の近くにないしな。
おや。
お屋敷へとつながる道に、首の後ろから後頭部にかけて鮮やかなグリーンが美しいカモが2羽。
日向ぼっこかな。
このあたりのシンボルであるカトリック教会。
今日も天高くそびえている。
何百年も移り変わる時代を見続けてきただろうから、この教会から見ればコロナなんてどこ吹く風。
「ああ、前は確かスペイン風邪やったかなあ。百年に1回ぐらいあんのよこういうの。流行り病っていうか。」
今は一切閉館中のパークシアターの前で見つけたかわいいタイル。
そうそう、アイントホーフェンといえば、フィリップス社発祥の地だ。
当時は電球工場が街のいたるところにあったがすっかりなくなり、今ではASMLやハイテクキャンパスなどが集う世界有数のテクニカルシティへと変化したんだったよね。
ポテンシャルの高い、実に将来が楽しみな街である。
夕方は夕方でいいものを見させてもらった。
ミルキーな雲が薄紫の空にかかって独特の色合い。
家のベランダに乗り出して撮影。
このように、ウルトラミラクルスーパー天気いい日が続くオランダ。
あれだけ満開だった花々も散り、かわって緑の葉っぱが勢いよく茂る光景は、春を通り越してもう初夏が来たのかなとさえ思う。
オランダの桃源郷のような美しい春が終わると思うと、ちょっと悲しいような気がしたが、時の流れはだれにも止められないんだから仕方ない。
だって、いうてる間にもうすぐ5月だもの。
<おまけ>
友人の家の近くにあるその名も「ピンクストリート」。
そんなものとは全く無縁の、閑静な住宅街が続く。