アイントホーフェン土曜のマーケットが催される広場に面した「KADOLAND」というお店。


平たくいうと生活雑貨店なのだが、中東色を感じる商品ラインナップから推察するに、イランとかトルコとか、なんせあっち系の人向けのお店であることが伺える(店員もあっち系だし)。

 

エスプレッソ文化なんてないはずなのに、やけに小さいティーカップのセットが激安で売られていた。

ギリシャコーヒーだっけ?小さいカップで底にコーヒーのカス とごらせて飲むやつ。あれかな?

 

実はこの店、なかなか隅におけないやつなのである。

ここを見つけたのはちょうど昨年の今頃。

最初はあまり期待せず入っていったのを覚えている。

 

私はただ、自分と異なる文化の人々がいったいどんな暮らしをしているのかが知りたくて、興味本位で入っただけだった。

世界の奥さんは一体、どんなキッチングッズや食器を使っているのかといった、普通に生活していたのでは知り得ない世界を純粋に覗いてみたかったのだ。

 

よそもんが入るのはよくないのかなぁなんて思いながら遠慮がちに入ったら、あら、結構いいもん売ってんじゃないのってことに気づき、それ以来、ちょくちょくここで買い物をするようになった。

 

当時、イケアにしか置いていなかった普通のヤカンとか水切り台とか、卓上ガスコンロやある程度の直径と深さのある鍋用の鍋など、オランダ人は決して使わないが、日本人には割と必要なアイテムがお安く買えたので、この店は初めての海外生活を円滑にスタートさせるのに大いに役立った。

筆者は右に見える2段式のヤカンが気になる

オランダ人はフライパンと両手鍋があれば生きていけるが、我々アジア人は中華鍋もいるし、片手鍋もいるし、蒸し器もいるし、卵焼き器もいるし、割と忙しいのである(あと、たこ焼き器もはあと)

 

引っ越ししてからはちっとも寄らなくなったが、昨日、たまたま前を通りかかったので、久方ぶりに立ち寄ってみることにしたのだが、やっぱりここは面白い。

 

半年前にはなかった商品が続々と入荷しており、しかもその仕入れた商品には相変わらず統一感がなさすぎて、一体この店は何を目指しているんだと毎回思う。

 

まあだからこそ意外性をついていて、こちらが見ていて面白いと感じるわけだが。

こういうカオスな状態はいかにもこの店らしい。

ちなみにここのオーナーは自分の店が全く統一感がないなんて微塵も思ってはいないと思うが

 

例えば、

チュニジアかスペインかポルトガルかどっかの土産物屋にありそうなお皿がほぼ現地価格で売られていたり、

 

今度は謎に中国、いや、日本っぽくも見える大皿が5ユーロ未満で売られていたりして、ますます頭の中が?になる。

 

さらに困惑させられることに、たまにえらく見た目がポップなアイテムなんかもあったりする。

これはどっちかっていうと、フライングタイガーとかで売ってるやつやろ汗

 

おや?

これ50セントってすごくない?

耐熱ではないんだろうけど、見た目結構しっかりしてるし。

 

1枚40セントのケーキ皿よりちょい大きめのが売られていた。

どうしてこんなに安いのかと思うぐらいの価格設定にたじろぐ。

 

むむ、耐熱ガラス皿が3ユーロ!?

 

アフタヌーンティーセットだって10ユーロでこの通り。

 

5ユーロでも十分安いと思うんだけど、なんかさらに安くなってるし汗

 

ん?

関係ないな。

 

他にもスーツケースとか、壁紙っぽいのとか、ちょっとした家電製品やカーテンなんかもあったり、安くていいなぁなんて油断していたら一枚50ユーロの皿が他のと同じテンションで並べられてたりするから、つくづくようわからんお店である。

 

ようわからんけど・・・・・・面白い。

 

きっとまたいつか足を運んでいる自分がいるのだろう。

 

 

<本日の駄文>

ヒヤヒヤものである。

 

前、このお店の入り口付近に包装されていないナマの小型のバターナイフが大量にカートに盛られていたのだが、側にいた小さい子が手にとってガチャガチャ遊んでいたことがあった。

 

お母さんは近くにいるが注意するそぶりも見せず、その子は終始ご満悦のようで楽しく両手のナイフをシャリシャリさせていた。

 

あの・・・間違って自分(いや他人も含めて)刺さんといてや。