先週日曜日、日帰りでドイツ・ライン川上流まで足を伸ばしてきました!
太陽光で反射してキラキラと光る水面が眩しいライン川と、その上を時折行き交うライン川下りのクルーズ船。
今回の旅の目的地は、ライン川沿いにひっそりと佇む「ラインシュタイン城」と、斜め向かいの方角、川の対岸に町を構えるワイン作りに欠かせないブドウの産地で有名な「リューデスハイム」を訪問すること。
なんでもこの日は、早朝の時間帯に電車のダイヤがないという理由から、フェンローの友人M氏がアイントホーフェンまでわざわざ車で迎えにきてくれました!
M氏、君は間違いなくメシア(救世主)だよ(そして帰り送ってくれたI氏もな)。
オランダからドイツに入り、アウトバーンを車で走らせること約3時間、ついたー!!!
ラインシュタイン城です〜
本当に切り立った崖の上に作られていました(西暦1300年やそこらの時代に一体どうやって作ったのか)。
いざ、入城。
中庭をぐるっと取り囲むようにお城が作られていますね。
まるで迷路のよう。
時代が代わり、領主も変わり、多くの歴史をその体に刻みながらも、今なおこうして我々の前に変わらぬ姿でそびえ建つラインシュタイン城。
そんな歴史の香りを感じたあとは、気になる城の中も見学してみましょう。
ほほう。
壁の装飾といい、天井からぶら下がるシャンデリアといい、豪華絢爛とまではいかないけれど、なかなか瀟洒なお部屋ですね。
かの有名なベルサイユ宮殿のように、贅の限りを尽くした部屋も、これぞ貴族の暮らしといった感じでいいのですが、こういう落ち着いた雰囲気もなかなか素敵なものです。
昔ながらのキッチン。
ここで一体、どのようなお食事が作られていたのでしょうか。
城の最上階スペースから中庭へと降りる階段。
大人一人がやっと通行できるぐらいの幅しかありません。
さて、お腹も減ってきたので対岸の町「リューデスハイム」に向けて再び出発進行。
ちなみにライン川にはあまり橋がかかっていないため、車で対岸に行くには、bingen(ビンゲン)からrüdesheimer(リューデスハイム)間を頻繁に行き来するカーフェリーに乗って川を渡る必要があります。
渡り終えたらパーキングに車を停めていざ、出陣。
こちらは“世界一陽気な横丁”と呼ばれる「つぐみ横丁」です。
大通りから一歩横道に逸れれば写真のように、おとぎの世界が眼前に広がります。
また、こちらではドイツらしい木組みの家も見ることができます。
メルヘンちっくでかわいい
さあ、待ちに待った腹ごしらえ。
ドイツ人が愛してやまないオランデーソースのかかったホワイトアスパラとステーキのセットをいただきます。
写真の右上にある飲み物は、アルコールフリーの白ワイン。
ワインの風味を崩さず、アルコールだけが抜かれているなんとも不思議なテイストでした。
店の中では生演奏も行われ、ドイツらしい賑わいのある雰囲気の中、優雅なランチを楽しみました。
ちなみに、つぐみ横丁にあるこのお店はトリップアドバイザーで1、2を争う評価の高さらしい。
さて、リューデスハイムといえば、この果てしなく続くブドウ畑も忘れてはいけません。
ゴンドラからの風景は圧巻です。
眼下に広がる青く美しいライン川と広大なスケールのブドウ畑、そしてその間に挟まれるように立つ可愛らしい街並みを見ながら頂上を目指します。
見晴らしが最高な山頂に到着〜
こちらは「ニーダーヴァルト記念碑」と呼ばれ、ドイツ帝国発足を記念して建てられたもの。
写真ではわかりにくいですが、近寄ってみるとかなりスケールの大きいモニュメントであることがわかります。
さて、ゴンドラで再び地上に降りてきたら、素敵な雰囲気のカフェで一息つくことに。
ドイツのホットアプルパイはシナモンがきいていて、見た目のわりには重たくなくて日本人にはありがたいスイーツでした。
また、今回は注文しませんでしたが、アルコールの入ったデザートコーヒーもここ、リューデスハイムの名物とのこと。
さて、旅の終わりはショッピングでもして楽しみましょう。
どんな素敵なものに出会えるかな〜♪
ここはクリスマスショップのお店。
店内には所狭しと木のぬくもりが伝わってくるようなクリスマスツリー用オーナメントがたくさん並んでいました。
女子には可愛くてたまらんな
街の中には日本人経営のワインのセレクトショップ「プロスト・ワインハンデル」もありました。
赤ワイン用のブドウで作られた白ワイン、わざとブドウを腐らせることで深い甘みを引き出す貴腐ワインなど、日本ではなかなか手に入らない個性的なラインナップが魅力的。
こちらは試飲コーナー。
昔のままの雰囲気をとどめた内装は趣がありますね。
ワインをボトル買いするのはバクチみたいなところがあるので、お気に入りに出会うまであれこれ試せるのは嬉しいサービスです。
写真は赤ワイン?いいえ、違います。
こんなに濃厚なブドウジュースは飲んだことがありません。
アルコールがダメな私は赤と白、即お買い上げ〜
他にも、こんなにかわいいレースが一つ2ユーロで変えちゃう店なんかも。
花瓶の下にでも敷くやで
これまで数々の作品の舞台となったライン川とそのほとりに佇む古城群、また、ライン川流域に点在する緑豊かな小さく美しい町に別れを告げ、一行は来た道を戻るのでした。