発表会の曲《36》
2024年9月27日
本日明日は1日レッスンが埋まってそれぞれ12名の生徒様と。
自分の練習は前もって、どこでどうするかを決めておりましたが、今日は朝15分でも早めに教室に向かって、明日はレッスンを全て終えたあとの15分、のみと決めておこうと思います。
その時間は決して“通して弾くことはせず”
生徒の皆様にも最近、お話しすることが増えました。
通して弾くことへ特別なイメージを抱いて弾くように意識するため。
緻密な練習を怠らないため。
皆様の練習状況や意識はいかがでしょうか?
昨日レッスンにいらした生徒様。
月に2回程度のレッスンペースです。
練習も限られた時間でこなす日々。
かえってそうした環境とペースの生徒様の方が本番を意識したイメージトレーニングをされています。
とても大切なこと。
お一人お一人へ、私もそう願っています。
さぁ発表会の曲紹介36回目。
今日からしばらくクラシックが続きます♫
〜♫45名のご出演者と私の演奏曲目を、発表会当日までの間、定期的にご紹介してまいります。
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毎週、月・水・金・日曜日を目安に
ご紹介してまいりますのでお楽しみに。
尚、お申し込み時点での演奏曲目ですので、
当日変更となる可能性もございます。
ご了承くださいませ。
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バッハ
フランス組曲第6番
アルマンド
バッハの音楽は、以前にもお一人ご紹介しましたね。
この『フランス組曲』はバッハ自身がつけた曲集の名前ではなく、曲紹介25回の時にご紹介した『パルティータ』が、「クラヴィーア練習曲集」とつけられていたように、当時最初の妻と死別後、2人目の妻となるアンナ・マグダレーナと結婚した頃、彼女のために贈った「アンナ・マグダレーナのための小曲集」にこの『フランス組曲』の1〜5番までが入っておりました。
そしてその後1722年から25年頃書かれたのが6番。
この組曲がフランス風の舞曲になっており、後に『フランス組曲』という愛称で親しまれるようになったのではないかとのこと。
パルティータの作曲よりも少し前から書き始めていたとされるフランス組曲。
バッハ自身も、聖トーマス教会の音楽監督に就任した頃。
作曲活動にもより一層、精を出していた時です。
フランス組曲には、アルマンド、クーラント、ガヴォット、メヌエット、サラバンド、ジーグと様々な舞曲が盛り込まれております。
その中のアルマンド。
これはフランス語でドイツ風、ドイツ、という意味。
生涯ドイツを一度も出たことのなかったバッハがフランス風の舞曲をイメージして書いた組曲。
ドイツ一色のバッハがフランスのドイツ風の舞曲を書いた、ということでなんだか不思議な面白さ。
アルマンドは、中位のテンポで流れる4拍子。
遅すぎず、速くなく、心地良いテンポで流れます。
フランス組曲、そしてパルティータ、そしてそしてイギリス組曲と、
バッハが舞曲をたくさん集めて書いていた組曲。
ちなみに私の憧れはイギリス組曲ですが、生涯のお供として楽譜を最後まで残したいと思っているのはフランス組曲です。
5番と6番は全曲続けて弾けるようにするのがピアノ人生の一つの目標です。
さぁそんなバッハが公私共に充実していた30代後半から40代にかけて数多くの曲を仕上げたその中のフランス組曲。
アルマンドを手にした生徒様はなんと今年で9度目のご出演。
初めて発表会にご出演くださったのは2012年。
関東にお住まいだった頃、20代にして大人になって始めたピアノを、Uターン就職を機に新潟市へ、再びピアノを習おうとご縁あって当教室にてお会いしました。
そこから発表会には毎年ご出演してくださり、ご結婚とご出産を機に、一度お別れ。
3年の空白を経て、2021年よりレッスン再開。
そして迷わず復帰のその年から発表会へご出演くださり、復帰後4度目のご出演となります。
10回目のご出演を目前にして、人生の節目を迎えながらこうして12年の時を繋いでくださったことに大きな感謝が溢れます。
そういえば、生徒様の発表会ご出演においては、初出演の時はバッハのインヴェンション、そして2014年にフランス組曲を選ばれています。
ご出産後の復帰からのご出演で10年ぶりのバッハとなります。
やっぱりバッハ。
と話す生徒様が心を寄せるバッハの音楽の世界。
生徒様の温かく明るい音色がバッハのフランス組曲にまたよく似合います。
教室の誕生間も無くしてからずーっと一緒に歩んでくださったお一人。
様々な歴史や思い出が蘇ります。
生徒様の人生と共に。
音楽の原点、バッハの音楽と共に生徒様もピアノライフの原点を思いながら、丁寧に演奏と向き合ってほしいと願い、最後までサポートしてまいります。
ご出産育児の空白を挟んでの12年間、本当にありがとうございます。
それでは今日も素晴らしいレッスンライフとなりますように!
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