​発表会の曲《30》

2024年9月16日



三連休最終日。

今日は息子の空手で三条まで。


昨日はあいにくの雨により地域の祭り行事にて予定していた参加行事が中止。

ぽっかり空いた休日は家族でのんびり家で過ごしました。

家のことをやりながら、子供たちとゲームをしたり、

夕方の買い物前に30分ピアノに座って。

やるのはやはり“ゆっくり練習”

通常10分ほどかかるところを20分ほどかけて弾いて、あとは自分にとって今一番難関なところを取り出してゆっくり。

10年以上前だったら、そのほんの限られた時間にピアノに座ったら迷わずさらりと通して弾いて蓋をしていたと思います。

それは心地よく弾いてるようだけれど、なんの集中力も備わっていない“ながら練習”だったことを今になっても痛感しています。


今日も夕飯作り前にそれをする予定です。


さて・・・

いよいよ発表会の曲紹介も30回目に突入です!



〜♫45名のご出演者と私の演奏曲目を、発表会当日までの間、定期的にご紹介してまいります。


・・・・

毎週、月・水・金・日曜日を目安に

ご紹介してまいりますのでお楽しみに。

尚、お申し込み時点での演奏曲目ですので、

当日変更となる可能性もございます。

ご了承くださいませ。

・・・・


今日も7度目のご出演者の生徒様よりご紹介します。




カプースチン
『8つの演奏会用エチュード』より
・プレリュード
・トッカティーナ




ニコライ・カプースチン。


ウクライナ出身の作曲家。

まだまだ歴史に新しく、2020年7月に音楽家人生に幕を閉じ、この世を去りました。


モスクワ音楽院で音楽を学び、そこで出逢ったのがジャズ。

そして在学中からビッグバンドに参加し、卒業後もメンバーとして研鑽を積み、クラシックとジャズの融合をはかり作曲に専念し、クラシック界には新しい風を吹き込みました。

作曲したその多くはピアノ曲。


それでもジャズとは言い切らないカプースチンの言葉があります。


    

​私にとって
クラシックの面が重要で、
ジャズのスタイルは
そこに彩りを添えるためにある


そんなカプースチンの音楽を日本に広めるきっかけを作ったのは、ピアニストの川上昌裕さん。

カプースチン本人からも信頼を寄せられていたお方。

カプースチンの音楽を追求し、そして自身の手でそれを奏で、じわりじわりと魅力を広めながら、今はすっかり新しく心地よい音楽の世界として私たちピアノ愛好家に浸透しています。


川上さんがリリースしているCDのジャケットが毎回とても好きで。


カプースチンが亡くなった年、追悼コンサートにももちろんナビゲーターとして出演された川上さん。

そこにはなんと角野隼斗さんの姿も。

そう、日本人ピアニストのなかでも、角野さんや辻井伸行さんが演奏を披露していたことで、より一層カプースチンの存在が身近になっていったことも、川上さんご本人の言葉で残されています。


私も実は、辻井さんと角野さん演奏を何度も聞いていました。


ピアノ曲の中でもすっかり人気となったのが、この『8つの演奏会用エチュード』

カプースチンはビッグバンドの経験から、打楽器のような効果をピアノで実現するには…と考え、追求し、生まれた音楽がこの曲集に詰まっています。


聴いているととにかく爽快でノリよく魅了される楽曲センス。

私もそのうち弾けるようにしたい作品です。


さぁ今回、そんな魅力あふれる作品2つを発表会に選ばれた生徒様。

今年7度目のご出演にして、生徒様のピアノライフにとっても、新しい風を自分自身へ送り込んで挑みます。


当教室に通ってくださり、気づけば8年目。

社会人として新生活をスタートされていた頃、高校生まで習っていたピアノを「もう一度レッスンを受けてみよう」と思い、ご縁あって当教室を訪れてくださいました。


“心に彩りと潤いが出る”


出会ったばかりの頃にそう話してくださった生徒様の言葉、なぜか今もずっと残っています。

それは生徒様のお人柄や過ごしてきた環境や心情の変化を受け止めてきたからこそ、かもしれません。


好きなピアノに触れていること。

目標を持って向き合うこと。


そのどちらも手にしている瞬間が“心に彩りと潤い”を与えてくれている。


生徒様とご一緒に向き合ってきた曲は、どれもが私も魅了され、弾きたいなと心に添えていた曲ばかりで、生徒様のおかげでその音楽を追求させてもらえることに喜びを感じます。

ショパンの「別れの曲」をまじまじと真剣に初めてレッスンさせていただいたのも生徒様でした。


私も弾いた。

私も弾いてみたい。

私も憧れの曲。


そんな音楽を偶然にも生徒様が幾度と手にしてくださることが、私にとっても大きな刺激と喜びでした。


今回もその一つ。


本当に嬉しいです。


7度目のご出演。

新しい風に乗って、生徒様らしい空間を作り出して、会場にカプースチンの魅力を届けてほしいです。

そして何よりも生徒様ご自身の心の彩りと潤いを添えて。


日々のピアノライフから得る刺激と喜びに感謝を込めて、今年も最後までサポートしてまいります。


今日も素敵なピアノライフを!




✴︎発表会のお知らせ✴︎