​ペダルも豊かに活用する

2024年7月1日


7月が始まりましたね七夕


一日降り注いだ恵みの雨も静かに止みました。


さて・・・


設置しました。


湿度管理対策。


ピアノとはまぁなんとデリケートな・・・。

緊急で購入したその足で教室によって早速稼働してみました。

24時間フル稼働で。


買い物に行きたいと娘たちからのリクエストに私も便乗する形で、足を運びました。

その帰りに、来年1月にお店をたたむと情報を得ていた老舗の喫茶店『蘭雅苑』で一息ついてから帰りました。


雨の日のお出かけは、とりわけ疲れまして・・・


8年前まで、教室が上近江にあった頃、笹出線は何かと行動範囲だったのに、気づかなかったこのお店。

閉店前にお邪魔できて良かった〜。




さて、今日はダンパーペダルのお話。


これまでも何度か綴ってきたと思います。


ダンパーペダルとは、ピアノについてる三本ペダルの一番右側のアレです。

右足で踏んでいる、一番使用頻度の高いペダル。


どのご家庭も、三本のうちダンパーペダルが一番使うので、光沢が失われている様子を目にするのではないでしょうか。

ついでに真ん中のペダルは使用頻度が少なく金ピカだったり。。

当教室のペダルもそうです。

他2本のそのペダルのお話は割愛させていただきますね。



さぁダンパーペダル。


ペダルデビューする生徒様や、もちろんご経験者さん、そして上級者さんにも、レッスンにてアドバイスとして挙げることがよくあります。


ペダルの踏むタイミングだったり、

上げるタイミングだったり、

その素早さや、むしろゆっくりさ、

そして踏む深さと浅さ・・



ピアノは、私たちが鍵盤をポーンと押すと弦にハンマーが当たるのと同時に、この黒い駒が上に上がります。

そして指を鍵盤から離すと、この黒い駒が降りて、弦に当たり、音が止みます。

この駒がダンパー。


一番右端のダンパーペダルを踏むと、打鍵していなくても、このダンパーがすべて上がる、という仕組み。

なので、音をポーンと鳴らして指を離してもペダルを踏み続けている限り、音が響き続けます。それでも極論、いつかは消えてゆきますが。

ペダルに踏み込んだ足を解放すると、ダンパーが全て弦に降りて音の響きが止みます。


この仕組みを知っておくか知らないかで、ペダルの使い方を誤ってしまいます。

それは演奏においても、大きく左右されます。


ダンパーペダルは、

✴︎音と音を繋ぐために便利なこと

✴︎響きを豊かにしてくれること。


この2つに限るはずです。


その音と音を繋ぐための救世主として活用するときこそ、ダンパーペダルの仕組みと構造を知っておかなくてはです。

なので、よく譜面台をずらして、ダンパーの部分を見ていただきながら説明します。

子供の頃にレッスン経験がある方でも、この理解は曖昧なことがあり、しかも多くの頻度でそのシーンに出会します。


そんな私も子供の頃、明確に教わらずに、中学校の頃、合唱部のピアノ伴奏にて外部講師の先生からアドバイスいただいのがきっかけで、そして目からウロコでした。


なので、生徒の皆様にも、今からでも特にご経験者の方にはしっかりと知っていただきたいところです。


そしてそして、そんなダンパーペダルに頼り過ぎないレガートを自分の指先で目指すのも大前提で、ペダルを踏まず弾いていただくシーンの方が、レッスンにてたくさんあります。


ペダルを踏むと心地よいですものね〜♫


そんなペダルは誤魔化し機能としても抜群!(?!)

って思っているのは私だけかどうか・・・???


そんなペダルは響きの良さが魅力ですが、ペダルがなくてもピアノの音色は、指先を鍵盤に下ろしているだけでも、指の使い方、力の抜き方で変化します。


その奥深さをまず追求することが大切です。


指先で考えて歌うこと。


そしてペダルもその曲のイメージや響きやテンポ感に合わせて、踏むスピードも深さも変化させるとまた効果的なことを忘れてはなりません。



便利なダンパーペダルだからこそ、仕組みを知った上で、まずはペダルなしでどこまで丁寧に、そして緻密に、そして豊かに演奏表現できるかを追求してみることが大大大前提。


ペダルは、最後の最後の味を整えてくれる塩のように付け加えて、そしてそのペダルもただただ機械のようにボタンのように押すのではなく、豊かに活用すること♫


まずはペダルを踏まずに自分自身の音色、そして音符と向き合い、音と向き合うことを忘れずに。


ぜひそんな意識でピアノへ向かってみてください。



今日も素敵なピアノライフを!