​自分が集中できる時間

2024年6月9日


日曜日。

曇り空の新潟市。

あっという間の1週間だったように思います。


昨日の帰りの空。


琉球ガラスのような雲と夕陽でした。


さて・・・

秋の発表会を目標とされている生徒の皆様、練習とどのように向き合われているでしょうか?


毎年のことながら、お仕事やご家庭のこと、ご自身の色々な環境や立場と両立しながら、ピアノの練習へ目標を持って向き合っている皆様一人一人の姿に、発表会の最後は、結局誰よりも大きな感心と尊敬の想いを抱き、大きな拍手で本番を見守っている私がいます。



第3楽章に突入した私も、ブロックごとに期限を決めて暗譜を進めています。


昔は何べんも弾いて、曲作りまで到達して、そこから暗譜を自然な流れで、《できてしまった》と言う形で練習を積み重ねていましたが、当教室の発表会で私も演奏をするということを決めてから、《一通り指使いなど決めたら、まずは暗譜をする》として、そこから曲づくり、表現、自分なりのイメージへと繋げて、そして最後はメンタルトレーニングまでもっていくような流れがお決まりになってきました。


それにしても苦手な暗譜も、そして得意だけれど譜読みも、自分が集中できる時間帯があり、それがレッスンライフと時間の使い方の格闘になっています。


皆様はいかがでしょうか?


とくに当教室で一定数いらっしゃる、交代制勤務のお勤めをされている生徒の皆様。

本当に尊敬します。


その日によって変わるんだろう日常の時間リズム。


私は、ちなみに、どう意識しても午前中は入ってこないようです・・・。悲しい

「今日はレッスンが1日びっしりだから早く教室に到着して朝練だ!!」

なんて、思ってもなんだかぼーーっ…としてます。

朝型人間なので頭が起きていないわけではないのですが、ピアノ練習には朝のスイッチが存在していないようです。

でもこれは昔から、、なのです。


そして午後イチも・・・

今度はお昼を食べてまったりモード。


それで、お腹が空いてくる頃か、1日の流れとして疲れを感じるであろう16:00頃に、ピアノへ向かうと一番集中力が増します。


なので、暗譜練習はできる限り夕方のレッスン合間に。

1日詰まっているスケジュールの時でも、生徒様と生徒様の入れ替えのほんの5分でも10分でもあれば、椅子に座ってみるとふっとスイッチが入れられます。


空腹ぐらいがちょうどよいのか???!


と自分で思ってみたり。



そういえば、本番、あんまり食べすぎずに、というか緊張であまりお腹に入らないのか、腹半分にも満たしていない状態で望んでいるけれども、すごいアドレナリンとノルアドレナリンがバランスよく放出されています。


生徒の皆様、

日々のレッスンでお話を伺うと様々です。


✴︎仕事から帰ってきて、夕飯を食べた後

✴︎朝、子供達を送り届けて仕事へ出る前

✴︎家族が順番にお風呂に入っている間

✴︎朝食と朝の家事を済ませた後の午前中

✴︎夕飯作りの前、犬の散歩から帰ってきた後、

✴︎寝る前

✴︎朝、起きてからの時間

✴︎そして中には、お仕事柄、連続してバランスよく弾けない環境により、お休みの日にまとまって練習時間をとってみたり、施設を借りて集中練習をしたり。

✴︎中には仕事中、休憩時間に、ポータブルピアノで練習をしているという方も!


色んな生活パターンとリズム、そしてご自身の性質があると思います。


レッスンにおいて、皆様とお話ししながら、その環境と状況を把握しながら、練習ありきなことを上手く促して、応援して。


昨日レッスンにいらしたある生徒様、

お仕事とご両親のご看病やご介護がありながら、ピアノへ通ってくださいますが、予定通りに進まないスケジュールを日々受け止めながら、練習をどう生活にとりいれるか、一緒に考えてきました。

辿り着いたのはやはり、月3回、うち2回は土曜日、そして1回は平日の夕方最終枠のレッスンなので、

《その直後だけは復習練習を必ずしましょう》と約束したこと。


昨日のレッスンで、足踏み状態が続いていた演奏も、いよいよ軌道に乗ってきました。

そこまで人より時間はかかったかもしれないけれど、自分の今を受け止めながら、信じてやってきたことが形になって現れてきたんだなぁ、とご自身も、そして私も実感しました。


自分の生活環境と性質を受け止めて、集中できる時間、または集中する時間をつくること。


効率の良い練習との向き合い方を考えること。


長時間ピアノに向かっていられなかった私だからこそ、皆様に伝えられる、寄り添える何かがあるかもしれません。

あぁ、だから私はピアニスト気質ではないんだ、とあらためて強く実感します…。


ちょっと弾いて、明日ぱぱーっと弾けるようになってたら良いのにな、と願いながらも、そんなことは叶わなくて、それでも続けてきたピアノライフ32年。


結局、最後は自分らしく向き合うピアノが好きだった、と思っています。

そしてそこに恵まれた人との縁がたくさんあったこと。

有り難いです。



それでは今日も素敵なピアノライフを!