胸式ではなく腹式
2024年3月11日
今日のレッスン定休日は、来年の発表会に向けてちょっと動き出す日。
何か良いご報告ができたらと思ってます。
先月より、ゆっくりじっくり読んでいるこちらの書。
体の仕組みを知ること。
そして、自然な体と関節の動きを分かりながらピアノを弾くということ。
そして呼吸。
難しい曲になればなるど、そして表現する時も、強弱や表情をつける時も、細かな動きをするときも、激しく鍵盤を移動する時も・・・・
そしてあとは緊張状態の時も、呼吸を通して冷静にメンタルを整えること。
それは胸で呼吸するのではなくて、お腹で呼吸をすること。
ピアノは座っているからこそ忘れがちです。
よく生徒の皆様にも伝えることがあります。
感情を込めて弾く時や音楽の流れがどんどん盛り上がり激しくなる時・・・
「ちゃんと呼吸をしてますか〜?」
と。
「いや、息止まってると思う・・・」
と笑いを交えて皆様から返答されることもしばしば。
私が最初に腹式呼吸が大切なんだと意識したのは、精神科医の樺沢紫苑先生の書を読んで。
緊張状態の時に行う腹式呼吸。
緊張は、良いこと。
悪い緊張もあるけれど。
その緊張状態に大切なのは集中力なのだ、と。
その集中力を整えるために腹式呼吸をすること。
ゆっくりゆっくりお腹で吸ってゆっくりゆーっくり吐くこと。
本番前、この呼吸をしているだけで、全然変わりました。
それはメンタルにもつながっていることをしっかりと実感しました。
そしてその呼吸が常日頃ピアノを弾く上で大切なとことを、ヤンケ先生の書に綴ってありました。
椅子に腰をかけて、頭を上から糸で釣られているように真っ直ぐ上体を整え、でも背中を反ってしまわぬように、そしてまず腹式呼吸をしてみる。
お腹に意識を置いて座ると、肩や肩甲骨、腕が楽な状態になります。
その状態で鍵盤に手を置いてみる。
上級者さんの曲で、細かなパッセージ、早いテンポでの移動、激しくオクターブや四和音で腕が移動する時、そんな時こそ腹式呼吸を意識をして弾いてみると、筋肉の強張りが回避されて、豊かに音を鳴らせる感覚になります。
がむしゃらに何度も何度も練習して、基礎練習が足りないんだ…練習時間が足りないんだと痛感しながら鍵盤と向き合っていた期間の長かった私に、体の仕組みを知ることで、たくさんの可能性とピアノへの挑戦、情熱、そして自信へと繋がることが出来ています。
それでもまだまだ成長過程で。
だからこそ生徒の皆様にも伝え続けてゆきたいことがまだ尽きません。
ピアノが弾ける。
ただ楽譜通りにだけでなく、豊かに心地よく、自分らしく弾けるようになるための大切な発見と学びと感動・・・
生徒の皆様との出逢いが続く限り、求めてゆくと思います。
明日から始まるレッスンライフと、私自身のピアノライフにまたわくわくして♫
今日も素敵なピアノライフを!