2024年、息子の中学受験5 | 思うままに、感じるままに。

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2月1日、いよいよ本番。

息子の強い意志で、計画通り午前・午後共に第一志望のM校(偏差値59)を受けることとなった。

 

 

 

私はこの日、在宅勤務に切り替えた。

流行病を避けるために一番下の娘を保育園に預けず、家で過ごすことにしたためだ。

 

長い1日だった。

ずっと息子の受験のことばかり考え、

管理職のくせに自分のメンバーの業務管理を適当にしてしまっていた(本当に良くないですこれは!)。

 

あまりにも仕事に意識が向かないもんだから、途中で有休に切り替えた。

その後、退屈している娘を公園に連れていったものの、公園でもわたしの心ここに在らず。

「不合格」が私の頭をよぎり続けた。

 

 

息子よりも、妻よりも、圧倒的にメンタルが弱いと痛感させられるほどに魂が抜け続けていた私。

想いを巡らせてはため息、娘の遊びに付き合って一息つく代わりにため息、、、胸は苦しいわ時間が経つのは遅いわ、本当に1日が長く感じられた。

6歳の娘でもさすがに只事じゃないと思ったのか、「パパ!元気なさすぎだよー。」と心配してくれた。

 

 

1日に2回の受験。

 

 

どんなに大変だろうか。

私の大学受験。

1日1受験でもかなり疲れたことを覚えている。

息子は、それを1日に2回も受験し、翌日も・・・

 

体力と気力が凄まじい。想像できない。

 

またため息・・・
こんなに過酷なら、こんなに辛いなら、中学受験をやらせようなんて思わなかった。とまた後悔。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妻と息子が帰ってきたのは夜7時だった。

お疲れ様も早々に、すぐに明日に向けて勉強を始める息子。

 

一方、私と妻は、夜10時に分かる午前の受験結果で頭がいっぱい。食事も喉に通らず、その時間が来るのを待っていた。

その後、子供達は全員9時に寝た。息子も流石に1日2受験でヘトヘト。すぐにベットに入っていた。

私は息子の顔見て少し気が抜けたせいか、知らずに大量のアルコール注入。

飲みすぎてしまい、睡魔に負けてソファで寝てしまっていた。

 

 

2月1日、夜10時。

 

 

 

寝ている私を妻が起こす。

 

 

「一緒に結果見る?」

 

 

あー、嫌な時間だ。

 

 

私は「そうだね。」と一言、妻と一緒にPCを覗く。

 

 

第一志望M校のホームページ。

受験の結果ページへ遷移し、受験番号と生年月日を入力し・・・

 

 

 

結果ボタンを押す。

 

 

 

 

・・・

 

 

 

少しの沈黙。

 

 

 

・・・

 

 

 

画面が、

 

 

 

 

 

変わる。

 

 

 

 

 

 

 

グレーの文字。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不合格

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・言葉が出ない。

 

 

 

これは、、、さすがに、、、耐え難い、、、。

キツイでは表せられない。

腹を括っていたはずなのに

どういう結果が来ても良いように心の準備をしていたはずなのに

楽々と我慢のキャパを超えてくる

想像以上の絶望。

 

 

 

 

 

 

1/15の「不合格」から続いてきた闇が、私と妻を完全に包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

居間に漂う闇と沈黙。

しばらく呆然。

 

 

ふと、妻の顔を見る。

 

 

 

 

 

妻は、真っ青になって固まっていた。

 

 

 

強張った表情、少しだけ口が開いていたが声も出せず、ただ画面を眺めていた。

ここ最近は、ご飯も喉が通らないと言っていた。

4キロ痩せたと言っていた。

この結果の衝撃と絶望で、家庭が壊れてしまうのではないか。とさらなる恐怖がよぎった。

 

 

 

 

 

私はふりしぼるように

「まずは風呂に入っておいで。」

と言った。

 

 

 

結果を知ってから、一言も発することのできない妻。

小さく頷づき、席を立った。

 

 


私は、ここから全落ちした時を想定し、

3年間勉強し続けてきた、頑張ってきた息子に、

ずっと長く続く人生にどうポジティブな教訓に変えられるか、

必死で考えた。

 

 

 

 

 

 

酔いはとっくにさめていた。

完全に折れた心。

なんとか息子をポジティブにできる方法はないか。

それだけを考えるようにした。

 

 

 

 

 

 

さらに明日へ続く