クリミアでロシアへの編入を決めるための住民投票が行われました。
結果は90パーセント以上の賛成多数でロシアへの編入を支持というものです。
これについて、フェアとも、そうでないともいえるなと思いました。
もともと、6割以上がロシア系の住民であるこの地域では、住民投票が行われれば確実にロシアへの編入が可決されるとされていました。
そこで、非ロシア系の住民たちはこの住民投票自体が無効なものであるとして投票をボイコットしました。
その結果、90パーセント以上の賛成多数という状況が生まれました。
住民投票で50パーセント以上の賛成ということは、確かに多数の人が編入を支持しているということができます。多数決で物事を決定してしまう以上、それは仕方のないことであるともいえます。
しかし、常に多数決だけで決めるのであれば議会の意味がありません。少数派の意見も議論の中で取り入れながら運営していくのが政治であるといえます。
したがって、今回住民投票に参加しなかった非ロシア系住民の方々の意見も議論の中で取り入れていくべきだったのかもしれません。
ただ、ロシア編入か否かという二元論だけで見た時には、編入を望むロシア系住民が多数であるわけですので、その意見を尊重するのも理にかなったことであるといえます。
つまり、単に数の暴力で押し切ったということもできますが、実際に多数の人が編入を望んでいるということも極めて重要であるといえるのです。
報道によって、ロシアが軍事力で無理やり編入したように見えることもありますが、それは間違いであるということはしっかりと認識しなければなりません。