気温がようやく20℃前後で落ち着き始め

冬の間、固まっていた身体がゆるゆると

ほぐれていくのがわかります。

 

暖かくなって

カエルもちらほら鳴き始めました。

 

アトリエ、ギャラリーの方は

3月下旬から

ちょうど良いくらいの忙しさ加減。

 

作るものがたくさんあったり店番があって

どこへも行けないけれど

お見えになるお客様から

「昨日、白谷雲水峡へ行ってきました!」

「明日太鼓岩へ行きます!」

「どこかおいしいお店ないですか?」等々、

聞いたり話したりしていると

不思議と自分も行ったような気分になって

もうそれで満足、といったような

いまやそんな境地です。

 

さて、表題の椅子の件。

 

木の切り株で

スツールを作ってほしいとのご依頼。

 

厚み等はお任せということだったので

どうせならと厚くして

おおいに存在感を持たせた

椅子にしてみようということで

椅子作りスタート。

 

 

 

屋久杉の丸太、スツール製作の準備

この屋久島地杉の丸太の輪切りを削り出して
形成していきます。
合計3脚。
 
 
屋久島地杉の丸太椅子製作、サンダーと安全メガネ
まずは裏面。
丸く削りだしていきます。
 
 
 
木製スツール、切り株、丸太の輪切り
裏面に丸脚を差し込む穴をあけます。
 
 
 
 
 
木工旋盤と木屑、道具
脚を削るとこんなになります。
 
 
 
 
 
屋久島地杉の丸太スツール
 
こんな感じで出来上がり。
どこかの惑星にこんな生物がいそう。
 
 
 
 
木の切り株製スツール3脚、オブジェのよう

 

椅子というよりも

オブジェのようで

結構な重量があって

どっしりとした存在感。

 

 

丸太なので

将来割れることが想定されるのですが

ご依頼主からは

それはそれで面白いので構いません、とのこと。

 

 

以下は最近作ったもの

 

木製スツール 脚部分の切り株

屋久杉の一輪差し。
 

 

 

 

 

木製スプーンの木工品

 
スプーン類、昨日から作り中。
今日中に仕上げたい。
ギャラリー在庫分は風前の灯火。
 
 
 
 
 
 

十数年前に植えたヤマザクラの苗木。

 

10cmにも満たなかったその苗木は

ぐんぐん育って

ようやく今年花を10輪ほど咲かせました。

 

あっという間に

葉桜になりましたが

来年以降、どれくらい花を咲かせるのか

今から楽しみです。






この時期の屋久島の山は

淡いグリーンがモクモクとして

濃い常緑の緑をバックに

まるで緑の炎が燃えているようで

一年のうちで

今が一番の絶景と言えます。

 

さて、仕事の方。

 

しばらく作っていなかった

チェリーの丸盆。

 

売り切れてから

しばらく欠品していましたが

2年ぶりに作ってみました。

 

彫り始めると

ああそうだった、

これは全身を使って彫り進めるのだった。

と思いだします。

 

チェリー材は硬い部類の木で

彫刻を施すにはかなりの力が必要です。

 

全身の力を刃先に集中させるようにして

全身をうまく使いながら彫り進めていきます。

 




丸一日かけて彫り進めていくと

全部彫り終わったころにはぐったり。

 

木工作家の方々は

比較的やせた方が多い印象ですが

こういう体力勝負のところが

体を太らせない原因なのかもしれません。





彫りついでに

彫り模様をつけた

ミニプレートを多めに制作。





今年の春はアトリエ周りに

コマドリとウグイスが多いようで

機械を使わない作業の時は

機械の音に邪魔されず

そのさえずりがずっと聞こえていて

ずいぶん贅沢なBGMになります。

 


今月も休みなくたくさん作りました。

まあ、休みなくといっても

一日のうちに

休憩を長くとったり

アトリエの庭を眺めていたり

小鳥の声に耳を傾けてみたり。

 

納期が迫ってくれば無意識に

焦りがちになるけれど

そこは意識的に

ゆったりと制作に打ち込めるよう

いろいろ工夫しながらの

制作の日々を過ごしています。






やれやれ

ようやく2025年決算が終わりました。

 

いつもながら

木工にかかる備品、機械、

メンテナンス費用は

莫大だなあと感じつつ

確定申告も終了しました。

 

3月末の納期集中と

決算処理が重なって

負担が大きい年度末。

 

結構忙しく動いていた

2月上旬から今日までの時間、

1か月あったはずなのですが

どこかおかしい。

 

体感的には2週間もないくらい。

 

時間とはいったい何なのか?

 

あまりにも早く過ぎたように

感じ取れた1か月ほどのこの時間。

 

こんな調子で

自分にとっての

これからの10年、20年は

いかに早く過ぎ去るのか

容易に想像できます。

 

さて、最近の仕事の話。

 

屋久島町からご注文いただいている

出産祝い用の子供椅子。

 

おおよそ1年で必要であろう数量を

まとめて3月末納期で

注文いただいています。

 

今年は少し早めの完成です。

 

 屋久島地杉の子供椅子

屋久島地杉の子供椅子

 

次4月には

種子島の分の子供椅子作りに入ります。

 

 

 

 

 

アトリエの庭は

じわりじわりと春の気配。

 

とはいえ今は閑散期。

 

幣ギャラリーも

この時期は開店休業状態。


例年のデータによると

特に今週、2月第一週は

一年の中でも一番ご来店が少ない週。


逆に言えばこの時期は

じっくりと作ることができる

期間でもあります。


春のシーズンに

ご来店くださるお客様のためにも

たくさんの在庫を

取り揃えておきたいところです。

 

 

※2月に作るもの

 

●ギャラリー用


・マグカップ各種

・屋久杉の小物類

・丸盆

・おいしそうなケーキ皿

・チェリーのお玉

・中サイズのカッティングボード

・12㎝角のミニプレート


今年は屋久杉の作品を増やす予定

 

●注文品

可動式回転チェア残り12脚

 

 

結構なボリューム。

 

果たして出来上がるのかどうか?

そればかりは

体力如何にかかります。

 

この仕事を続けるためには

結局は体をいたわることが

一番大事なのです。

 

『疲れすぎず・休み休み・良い加減』

 

 


●最近作ったもの




ウォールナットと

カエデのボウル。


カエデはいい杢が現れてくれました。

 

 



ちらほらと頂いた
カッティングボードの注文品にあわせて
少し余分に制作。



蒸して曲げた返しヘラ。
案外と人気があって
気が付いたら在庫を切らしていました。




10年選手、20年選手

中古も含めたら50年選手なんてのもある

幣工房の木工機械。

 

これくらいの年数が過ぎると

あちこちとガタが出てきて

メンテナンスは

意外に時間も手間もかかるもの。

 

部品注文してもすぐには届かず

そんなときは

制作の手も止まってしまいます。

 

じたばたしても始まらないので

こんな時には

山暮らしならではの楽しみを

実行するチャンスでもあります。

 

ここ10年くらいは

木工のことばかりで

自給的側面には目をつむっていたけれど

今年から少しづつ野菜作りなんかも

再開しようかと目論んでいます。

 

 

それで

今回はこれ↓

 

 

 

 

 

 

 

キノコ栽培。

 

移住20年でアトリエの庭には

たくさんの樹木が生い茂り

そろそろ伐採時期がきていて

伐採して薪に使うのもいいけれど

やはりキノコが面白い。

 

以前しいたけは何回か作って

うまくできたので

今回は欲張って

入手できるすべての

キノコの種コマでトライしてみます。

 

きくらげ

なめこ

ひらたけ

たもぎたけ

むきたけ

くりたけ

しいたけ

 

1500個ほどの種コマ。

 

樹木の伐採、片付け

駒打ち、伏せこみで数日仕事。

 

 

 

 

 

アカメガシワの木。

 

育つスピードがすごい。

繁殖力旺盛であちこちに生えてきます。

 

この木は

ひらたけ、キクラゲ栽培に最適だそうです。

 

 

 

 

種駒を打ち込んだホダ木は

あまり日の当たらない林の中に

ゴザを被せてしばらくの間

寝かしておきます。

 

 

きくらげは12月完了していて

今回はひらたけとたもぎたけ。

 

残り

なめこ

むきたけ

くりたけ

しいたけは2月中に。

 

 

 

人生なんてあっという間。

 

誰もいなくなった実家を片付けながら

そんな風に感じます。

 

人生長いようでもあり

短いようでもあり

 

人生を振り返ると

実にあっけなく時間というものが

過ぎていったのだという現実を

強烈に感じます。

 

 

さて、

この人生でやり残したことはないだろうか?

 

なんてことが

この1年くらいは

時々頭の中に

浮かんでは消えて行ったりしていました。

 

 

※ー

 

今月はひさびさに

1週間ほどお店を閉めて

出張旅行に出かけていました。

 

いつものように

仕事関連の合間に

やりたかったことをやりながら

気の向くまま

あちこちぶらぶらしていきます。

 

まずそのひとつ目。

 

うちの実家の近くで

脱サラしてうどん屋を始めたという

小学校の同級生に会いに行くこと。

 

ここは当時

小さな木造校舎の小学校で

各学年ひとクラスしかなく

ひとクラス20人程度で

みんな気心がしれた仲でもありました。

 

ちょうどお店には

偶然、同じ小学校の同級生も来店中で

ちょっとした同窓会のよう。

 

数十年ぶりの再会。

 

讃岐仕込みのセルフうどん店。サクサク天ぷらとコシのある麺を堪能 - 丹波市商工会

 

ゑにちうどん - 下滝/うどん | 食べログ

 

 

 

またの再会を約束して

夜はかつての音楽仲間と再会。

 

彼も同じく

やり残したことが無いか?

という思いに駆られて

最近、数十年ぶりに

音楽活動を再開しているとのこと。

彼曰く「今は楽しくてたまらない」

 

 

数十年の人生という流れは

石が川の流れの中で

角が削れて丸くなるかの如くでもあったり

その流れが自分本来のところへ

ゆっくりでも流して連れて行ってくれたり。

 

人生面白いものです。

 

 

ついでに子供時代によく遊んだ場所を。

 

 

 

当時よく遊んだ
実家の近くの大正時代の水力発電所。
数十年前は廃墟だったが
化石の発見とともに
リフォームされたようだ。
 
 

当時よく遊んだ河原から恐竜の化石が出た
 
 
 

村上さんが発見者。
この地域一帯は私も含め村上さんが多い。
 
 
 

 
 

巨大な像がありますが
人が少なくて
どことなく寂しげ。
 
 

田舎に帰って思うのは

今、遊びたいという欲が

ほとんどないのは

子供時代に山や川で

これでもかというくらい

遊び尽くしたおかげなのかもしれません。

 

 
 
 

 

 

今回は面白いご注文分の制作。

 

可動式回転スツール。

 

数年前からよくご注文いただいている

学童保育様からのご依頼。

 

数か月に及ぶ打ち合わせの末に

ようやくかたちが出来上がりました。

 


丸い座面が回転します。
あえて丸太を輪切りにした座面で
割れがあっても良しとした仕様です。



これは椅子の部分になりますが

この椅子の部分が

大きな本体テーブルと連結されて

テーブルと椅子部が一体となった

面白い家具になります。

 

ここの学童保育所は

なかなか面白い木工品で

埋め尽くされていて

また機会があれば紹介したいと思います。

 

 

※-

 

屋久島も寒波が訪れるようになり

アトリエ内の気温も

10℃を切る日がちらほら。

 

涼しいほうが作業は捗るけれど

10℃を切ってくると

さすがに寒さが勝ってくる。

 

とはいえ夏の暑さよりは断然ましで

動けば動くだけ身体は温まり、

調子が良くなってきます。

 

そして夜はこの時期ならでは

炎のゆらめきを眺めることができます。

 


 

 

 

 

あけましておめでとうございます。

 

2026年のスタート。

 

新年だからと言って

取り立てて行事は無し。

 

いつもながらシンプルな幕開け。

 

年末から新年にかけても

せっせと制作に勤しんでいます。




疲れさえなければ

永遠に作っていられるのだけれど。

 

 

今年は是非とも

長年温めていた(40年くらい?)

新しい木工品を

今年から少しずつ手掛けていければと

企んでいます。

 

今年も

いろんな木工品に囲まれた

夢のようなギャラリーに

少しずつ一歩一歩近づけていく、

そんな思いで

今年も作っていきます。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

今年最後の椅子作り!と意気込んで

作り上げた3脚。

 

 
 

 

本当は今年の椅子作りは

おしまいにするはずのところ

涼しい気候に後押しされてか

このままの勢いで3月末納期の残り20脚も

一気に作り上げることに。

 

 

 
座面は2枚の地杉板をはぎ合わせ。

 

 

 

 

丸脚・背柱作りはひたすら削るのみ。

 

全部で120本

 

1本削って仕上げるのに

おおよそ8分から10分かかるので

脚作りすべての段取りや掃除等含めると

相当な時間がかかります。

 

ただひたすら削るだけのこの削り仕事、

定点で立ち続けるので

あまりやりすぎると

身体にこたえる故、

こういう仕事は

1日6時間くらいに抑えておくのがベスト。

これくらいだと身体に余力もあるし

精神的にもゆとりがでます。

 

まだまだ続く木工人生。

くたくたになるまで

身体を酷使するのはいただけません。

 

 

 

 
 

 
これは

椅子の次に作った杉のお皿。

 

屋久島のカフェからのご依頼。

底の方に複雑な杢が出ました。

 

 

 ※-

 

 

ところで

やっと冬が来た屋久島。

 

ようやく10℃を下回り

木工仕事が心地よい気温になってきました。

 

いただいた仕事を

いつもより前倒しで

取り掛かっていると

気が付けばもう年末。

 

今年は正月返上、

いつもの寝正月は無し。

 

それに伴って

正月もギャラリーの方も

自動的にオープン予定。

 

来年もいろいろと作りたいものが目白押し。

 

その中でも

自分の中で期が熟すのを待っていた

長年温めていた新しい試みに

いよいよ来年から取り掛かることとします。

 

ではまた。

 

どうぞよいお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

今年の11月はいつもの年よりも

ご来店のお客様が多く

特に海外の方が多い月でした。

 

作りながら接客も兼ねているので

こんな時は制作の方は

少し滞りがちになるけれど

 

無言の制作の時間から

接客へ向かうときは

『内』から『外』へカチッと

チャンネルが切り替わるような感覚で

それはそれで刺激があっていいものです。

 

海外の方が多かったこともあって

出たとこ勝負の接客の英会話では

結構ヒリヒリと刺激的な月でもありました。

 

なかなかペラペラとはいかず

もどかしいコミュニケーションなのですが

でも少しずつ、1ミリずつ

聞こえるようになったり

しゃべれるようになっていくのが面白く

いつしか脳の中の回路が

英語練習=面白い

というふうに変わったようです。

 

こうなればしめたもの。

 

経験上、この楽しさは

しばらくは(数年くらい?)持続するので

今は英語練習が趣味になったと言えます。

 

 

さて仕事の方。

 

12月に入ってギャラリーの方は

お見えになるお客様も

少し落ち着いてきたので

そろそろ制作の方、

ギヤをあげていこうと思います。

 

とりあえずは

今年最後の子供椅子作りを。

 

年内に3脚と

3月末までに20脚と

少しまとまった数を

作らないといけないので

今のうちから段取りを

つけていかないといけません。

 

 

 

木材と丸ノコ、屋外作業の様子

4Mを超える長尺の材なので
取り回ししやすい青空木工で
切り出していきます。

 

 

 

これくらいの椅子の数になると

加工部品点数が数百点になります。

 

部品点数がこれくらいの数になってくると

作業時間の見積もりは

大体想定した時間よりも

数倍の時間が掛かるもの。

 

こうした見積もりも

長年の経験で

さすがに少しは学習できてきたようです。

 

 

 

 

 

 

木製子供椅子と木工用具

 

 

 

 

 

工房を始めた当初に

頭の中にふっと降りてきたこの子供椅子。

 

オーソドックスなデザインだけど

なぜか中心的な作品になるような

気がしていたことを思い出します。

 

今年からお隣の種子島の中種子町でも

出産祝い品として弊工房の子供椅子を

ご利用くださるようになったりして

10数年を経て

中心的な作品に育ってきたことは

本当に感慨深いものがあります。

 

 

とりあえずは12月中に3脚。

 

それが完成すれば

屋久島地杉お皿作り30枚へと続きます。

 

そんな感じでこの12月は

なかなかゆっくりできそうにありません。

 

ではまた。