月に二回の「お江戸を楽しむ会」。
講師の先生のご指導で、江戸時代の古文書を読み解く集まりに参加して四年半以上になります。
古文書を読み解く事自体には、正直なところそれほどの熱意、関心がある訳ではないのですが、何事にも飽きっぽい私が珍しく続けているのは、
会の後、大体決まったメンバーが昭和レトロな喫茶店に集まって開く「茶話会」が楽しみだったから〜でした
ところが、コロナ禍で始まった自粛ムードにより、その慣習も一時休止となり、…その間にお店も全面リニューアルの為に半年間の休業。
現在では、娘さんが後を継いでお店は再開していますが、店内の模様は一新して、以前のように小さな店の奥でテーブルを二つくっつけて大人7〜8人がぎゅうぎゅうになって座るっていう事も物理的に不可能となってしまった為、あの茶話会の慣習も残念ながら「そういう時代もあったよね〜〜」という「思い出」となりました。
これも「この状況は変わる事なくこの先もずっと続く」というのは、単なる思い込み?錯覚?に過ぎなくて、いつか何らかの事情によって変わって行くんだなぁ…という体験の一つ、なのですが…
変わる、終わる、
それは寂しい事だけれど、その後には、新しい形で始まるモノがあるというのもまた確かな事で、
今年の春辺りから「茶話会」の後に始まった新たなお楽しみが「酒話会」。
メンバーは、
最年長の平次郎さん
その間に位置するひでさん
その中では一番若い私 笑
の三人。私は一応、紅一点となる
以前の喫茶店とは別の昭和レトロなカフェバーに集まって、軽〜〜く一杯飲みながらの楽しいひととき。
でも、以前のように、毎回、ではない。
ひでさんは、年間を通して山梨と東京の二拠点生活者だし、私は半年間は長野と東京の二拠点生活だから、そもそも三人全員が揃うという事が少ないし、たまに揃っても誰かが会の後予定アリ、って言う事もあるから、この酒話会が開けるのは、結構貴重な機会
昨日は、その貴重な機会に恵まれて楽しいひとときを過ごして来ました
気付けば、オーダーも毎回決まったスタイルとなっていて、
平次郎さん…IWハーパーのダブルをストレートで二杯
ひでさん…ビール一本
私…IWハーパーのシングルをロックで一杯→これは、私にとってはアルコール摂取の「適量」です笑
ミックスナッツ盛り合わせ(このお店の量は多めで、毎回食べ切れずに少し余る)
チーズ盛り合わせ
以上。
「飲み会」ではなくあくまでも「酒話会」だから、お茶の代わりにお酒を少々嗜み、時間も毎回90分程度。
御歳八十代の平次郎さんが、埼玉のご自宅に戻るのに負担にならない程度で解散。
この辺りのあっさりした感じがなんとも好ましいのです
今回、料理上手な平次郎さんから「なた豆の煮豆」をたくさん頂きました
とっても美味しい煮豆でした。
美味しくお豆さんを煮るコツを伝授して頂きました。
それは、……
「手間暇を掛ける」
お砂糖は三回に分けて加える
そして、一回毎に一晩寝かせる
つまり、煮上がる迄には三日掛かる
そして、最後の重要なポイントが「適量のお塩を加える」このお塩の塩梅が大きく出来上がりを左右する…そうです。
なるほど〜〜
おそらく母もそう言う風にしていたのだろうなぁと。
つい先日、「母が作ったあの美味しい煮豆が懐かしいなぁまた食べたいなぁ」って思ったのですが、
思い掛けない形で、その願い、叶いました
平次郎さんから「頑張って挑戦してごらん」って言われて、「はいっ。挑戦してみます」って、良い子のお返事したんですが…
平次郎さん、ごめんなさいっ
多分…挑戦しないと思う笑
何故なら、私の煮豆は、そんなにお砂糖を使わない「私流」だから。
平次郎さんから頂いた煮豆は、当座の分以外は小分けにして冷凍しました。
有り難く、大事に大事に頂きます
この酒話会も、ずっといつまでも続く訳ではないと、今の私はもう知っています。
だからこそ、その一回一回を愛しんで、大切な時間にしたいって心から思います。
まさに「一期一会」。
この会だけに限らず、日々の全ての場面において。
ではまた