デザイン性のあるパンツが好きだったりします。
ファッションに目覚めた直後なんか、カーゴパンツやペインターパンツばかり穿いていて、ちょっとしたデザインが施されているのがお洒落だと勘違いしていたのは、今となってはいい思い出です。
その後シンプルなパンツにハマったり色んなパンツを穿いていくうちに、何周か回って現在はやっぱりデザイン性のあるパンツが好きだったりします。
でもファッション黎明期と今では好きな方向性は流石に変化してきていて、昔は分かり易いデザインのあるパンツが良かったものの、今となってはチョイ足しくらいが心地よくなってきているのです。
年齢のせいもあるのでしょうが、食事の好みと同じで濃い味よりも深みのある味の方が断然良いのです。
それで具体的にどう違っているかと言うと、パッと見はそんなに他のパンツとは変わらない風に見えても、シルエットであるとか切り替えしであるのか、よく見たら凝ってる感じの物に惹かれてしまうんですね。
そういう訳で今回紹介するのはクロッチパンツなのですが、こちらもチノパンが原型であると考えたら、がに股シルエットである事やフロントボタンの細工であるとかの部分が、結構味があるのです。
しかしチノパンに近い雰囲気で使う事が出来るので、意外と様々なアイテムやテイストとも相性が良く、使い勝手が良いところも気に入っている部分なんです。
それでは最初のコーデですが、ネルシャツを使ったレイヤードスタイルになります。
色目はクロッチパンツのベージュを活かす為、オレンジとホワイトを基調にして暖色系にまとめました。
パンツの個性を活かす為に他のアイテムは抑え気味のテイストで統一したのですが、その分レイヤードの仕方には拘ってみて、シャツと長袖カットソーの重ね着の上にネルシャツをジャケット代わりに羽織り、ちょっと賑やかさを演出しました。
パンツの丈についてはわざと9分丈くらいにして、全体を引き締める効果を狙ってみました。
次にお見せするのは最初のコーデと似たような色調で合わせましたが、より寒かった日向けのスタイルになります。
こちらもレイヤードの見せ方に拘ってみて、一番下にサーマルの長袖カットソーを入れ、その上にジップパーカとフリースジャケットを重ね、色合いに彩りを作ってみました。
またジップの掛け具合にも工夫をして、丁度ジャケットのVゾーンが出来る具合に合わせる事で、シルエットの引き締めを作ると共に、ほんの少しフォーマル感も感じられるようにしてみました。
クロッチパンツはほんの少し全体のバランスを崩す効果があるので、意外とベーシックアイテムとの相性もかなり良く、一枚持っておくのにお勧めのアイテムになります。
それではまた。