リーダーになったことはありますか？

リーダーになったことはありますか？

家庭でも
友達でも
クラスでも
職場でも。
サークルでも。

どこでもいい、
リーダーになったことはありますか？

ずっと続く、あるいは
一定期間続くリーダーだけでなく、

10分くらいの･･･
例えば、

グループディスカッションの最中、
全員がしゃべれるよう取り仕切る、とか

みんなで食事をしたとき
注文や会計のとりまとめをする、とか。

ある目標に向かって

”お客さん” にならず
主体的にグループにかかわって

一定の結果を出すよう
グループ全体をまとめる。

そういう立場になったことが
ありますか？

自ら手を挙げてなることもあれば

行きがかり上
気づいたらそうなってたこともあれば

何らかの圧力で
やらざるを得ない状況もあったかもしれない。

リーダーと
名前はつかないかもしれないけれど、

日常には ”リーダー” 的な能動性を
発揮する場面はたくさんありますよね。

誰かがやってくれるのを待つのではなく
必要だと思えば自らリーダーをやる。

どうでしょう。
リーダーをやったことはありますか？

好きで、得意で、やる人も
もちろんたくさんいるとは思いますが

「苦手だな」
と感じる人もそれに劣らず多いのでは、

と思います。

そして、もっと気になるのは

「やればそこそこうまくできるのは
　自分でも分かっているけれど
　あんまりやりたくない」

という人の存在です。

できるけどやりたくない、
前に出たくない。

うまくできるのが分かっているのに
手を挙げない。

そういう人の存在です。

別に驕りでもなんでもなく
自分はできると分かっているのに
手を挙げない。

何が起こっているのかなぁ、と思います。

これは
その人個人によるところだけでなく

その場、その社会や文化背景など
そこに至るまでの ”文脈” も

無視できないレベルで
かかわっていると思います。

能力（ややる気、関心）のある人が
手を挙げる・挙げない、には

外野としての自分と

当事者としての自分

の両面があると思います。

外野になるとき、

私たち一人ひとりが
個としての直接的なかかわりだけでなく

社会を構成する一員として
社会的文脈のような間接的なかかわりも
影響しているということ、

それを意識していきたいなぁ、
と思うんです。

また、

リーダー候補の当事者として

手を挙げる・挙げない、に

直面することもありますよね。

例えば

誰かに推薦されたとき、つい

「私なんかまだまだ･･･」
「もっと適任がいらっしゃるかと･･･」

などと引っ込んでしまうことが
誰にでもあると思いますが

こういうときこそ
自分一人だけのこととしてではなく

「ここで自分が前に出ることで
　社会へ小さな物語が
　投げかけられるかもしれない」

って思いたいんですよね。

自分がうまくできるかどうか、という
個の視点だけでなく

たとえ思うようにいかなかったとしても
”そういう物語” を一つでも多くつむぎ
社会に送り出す、

そのこと自体に意味があるし
その意味について考えたいのです。

もし、そばに
「私やります」と手を挙げる人がいたら

「その人」が「今」うまくやれたかどうか、
という ”点” の視点ではなく

その人が手を挙げたことによって生まれた
さまざまな方面への影響を
（いい影響だけでなく、揺らぎなんかも含めて）

”線” や ”面” で見ながら
応援できたらいいなぁ、と思います。

物事の評価って
そんなにすぐにできない。

ずっと後にならなければ
本当の意味や価値は分からない、

なんてこともたくさんあるから。

だからこそ個としてだけでなく
大きな流れを見失わないようにしたいな

と思います。

そして何より、

「いまある社会は自分も作ってきた」

「これからの社会を自分も作っている」

の意識を忘れずに過ごしたいな

と思います。