2021年6月【読書記録】6冊 | ひとしずくの純金

ひとしずくの純金

たったひとつのわたしの生き方を見つける旅

 

いやぁ・・・さすがに疲れた日曜日。
今日は早めに店じまいにしよう。

みなさんはいかがでしたか?
楽しい一日だったかな?

日曜日の夜に読書の話題でも。

6月の読書記録
お付き合いくださいませ。
 

 

 

 

(左)『ネコと昼寝 れんげ荘物語』
(右)『散歩するネコ れんげ荘物語』
群 ようこ 著

れんげ荘物語シリーズ
3巻と4巻ですね。

ずいぶん前に
3巻までは読んでいました。

はたと思い出して
読み直したくなりました。

調べると、頃合いよく?
続きの4と5も出ているではないか。

5巻は今年に入ってすぐに
出版されたらしい。

というわけで、
3巻を再読、4巻まで読んで
5巻は人気で予約待ち中。

のんびり待とう。

ひさびさの『れんげ荘』
あ~いいなぁ~。

働くことに疑問を感じたら
世間の常識や競争に疲れたら

「こんな世界もあるよ」
といってあげたい。

”降りる” とか
”上限を決める” とか。
”拡大に疑問をもつ” とか。

そんなことに関心のある人に

お薦めしたい一冊です。


この本の中にはSDGsとかね
直接的な表現は一切ないけど

暮らしの中にそれらが
静かに溶け込んでいる様子が

押しつけがましくなく
説教がましくなく
小難しくなく

ただただ穏やかで緩やかな
時間の中に描かれています。

 

 

 

 

『夢見る帝国図書館』
中島 京子 著

タイトルはもうちょっと
何とかならなかったんですか?

といいたくなるような題だけど(笑)、
中身はおもしろかったです。

戦前~戦後にかけて
帝国図書館の歴史と
一人の女性の生涯の物語。

小説なのか
ノンフィクションなのか・・・

『私』が著者と重なって
なんだか舞台背景が歪んでしまう。

そんな混乱を軽く感じながら
おもしろく読みました。

なんかね、
タイトルの素人っぽさまで

読んでいくうちに
 

「そうよね、

 著者がつけたんじゃないもの
 喜和子さんのセンスよね、笑」
 

と錯覚に陥る。

いや、錯覚ではなく
狙いなのかもしれない・・・。

とますます術中に(笑)。

 

喜和子さんが見せる

”いつもの喜和子さん” と

”見たことのない喜和子さん”

 

どちらが本当の喜和子さんか、

って多分、愚問なんだよね。

 

どっちも本当の喜和子さん。

人は誰しも

複数の自分を抱えながら

どうにかうまくやっている。

 

そんな人間の奥深さを思ったり。

 

 

 

『笹の舟で海をわたる』
角田 光代 著

これね・・・怖かった。
サイコスリラー的な怖さ。

グロテスクな描写はないです。

たぶん、ミステリーでもないです。

それなのに
ひたひたと得体のしれない恐怖が

近づいてくる・・・


そういう怖さを感じながら読みました。

何かがずれてる。
何か見落としてる。

だけど、それが分からない。
大事なことなのに分からない。

必死に思い出そうとするのに
どうしても思い出せない。

そんな気持ちにさせられます。

ところで。

この著者さんは
私とそれほど年齢が違わないのに

書くものを通した著者像は
60代後半ないし

70代のイメージなんだよねぇ。

今回は主人公の子ども時代の記憶
戦中の疎開の記憶が鍵になるんだけど・・・

戦中~戦後を扱った作品だから、
というわけではなく

人間を見る目が、ってことなんだけど・・・。

少なくとも
同じ世代には感じられないのだよ。

なんなんだろうね。
ちょっとうらやましい。


 

 

(左)『流転の海 第一部』
(右)『地の星 流転の海第二部』
宮本 輝 著

とうとう手を出してしまった
『流転の海』シリーズ。

9巻まであるらしい。

母との雑談ついでに話題にしたら
「4巻までで中断してる」
といってたな。

 

読んだ方も多いでしょうね。

こんなDV浮気男のハナシ
まともに読んでられない、反吐が出る

とぶつくた文句いいながら
だらだらと読んでしまう。

だらだらと読んでいるうちに
3巻にも手を出そうとしている。。。

あぁ、情けない、自分。

だけど!
読み物としておもしろいです。

そこがまた自分にも腹が立つ。

結局、読んじゃうのかい。

ただね、これは心理士の視点
なんだろうけど、

戦争と複雑性PTSDの関連は
荒唐無稽ではない

と改めて思ってしまうのだよね
(単回性のPTSDだけでなく)。

それこそ院生時代に
戦争の話が出てきたときには
ピンと来なかったけれど・・・

現場に立って話を聴くほどに
PTSDへの理解が深まるほどに

無視できないなぁ、と
実感をしています。

熊吾の時代にも
複雑性PTSDの概念があったなら。

そう思わずにいられない。

それは

『帝国図書館』の喜和子さんにも

『笹の舟』の風美子にも

感じたことだけれど。



というわけで
6月もいい出合いがありました。

みなさんも

おもしろい本
好きな本
忘れがたい本

に出合っているかな?

7月もいい本に出合えますように。
 

 

 

カミヤカオリ

 

 

 

ウインク【受付中】の勉強会&ワークショップはこれ

→ (随時受付中)『プロコーチ向け事例検討会』お申込受付中!

 

 

ニコニコカミヤってどんな人?
→ プロフィールはコチラからどうぞ

→ アトリエ南風『はじめての方へ

 

 

キョロキョロコーチング/カウンセリングが気になる☆
→ 詳細・お問合せ・お申込みはコチラからどうぞ

 

 

ウインク思い立ったときにスグ予約!前日18:00まで受付☆

→ メニューとご料金一覧はコチラからどうぞ

 

 

ニコニコプロコーチのケース立て直しを臨床心理士が後方支援!

→ 〈対人支援の専門家向け〉コンサルテーションサービス

 

 

ショボーン大切な人の様子がいつもと違う・・・ご家族やご友人のご相談お受けしています

→ コチラより初回カウンセリングとしてお申込みください