下の2つの中でどちらかヒットするものがあれば、この映画は楽しめるのかもしれません
・高校生である
・かつて音楽やっていた(やっている)
自分の場合、下が同じだったからだと思いますが、それなりに楽しめました
どちらもない、という人にとっては、
映画としての娯楽性とか、脚本の工夫とかは、あまりしていないので、どうかな、という感じがします
展開は、
練習、
それなりに上達、
ささやかなトラブル、
ステージ、
エンディング、という感じ
NANAのようなプロミュージシャン志向ではなく、文化祭のための文化祭バンドで、プロデビューできるのか!?とか、校内コンクールで優勝できるのか!?などのハラハラドキドキはない。強いていえばステージで上演できるのか?になるがその原因となったのが寝坊で、いわゆるヤマ場は、ない
ただ、もし
下の2つの中でどちらかヒットするものがあれば、この映画を観終えたとき、けっこう感動するかもしれません
・リンダリンダ(曲)がかなり好き
・リンダリンダ(曲)にかなりの思い入れがある
自分の場合、下にそれなりなものがあるからもしれませんが、それなりに楽しめました
「リンダリンダ」という曲について
昔「いっしょにバンドやろう」といっていた男が、
「リンダリンダはすごい。あぁ、あれは、本当にすごいんだ。おれも本当に知ることがあるはずだ。そしてそれをいつか彼女に言ってあげたい」
などと言っていました
・・・
何を知るのか、そして何を言ってあげたいのかというと、「愛の意味」
その具体的な内容については、歌では歌われては、いない
しかし、ブルーハーツの歌を聴いていると、いつか本当にわれわれは知ることになるのだろうな、いやいつか本当にきっと知ることになるのだ、だからバンドやろう、つまり、バンドやってりゃそのうちわかる、などという
「特に理由はなくてもいいでしょう」的説得力が、当時は、感じられた
で、どうだったのか
そういうことは、いろいろ含めて特になかった
ということになるのだがまぁそれはそれでいいのかもしれない
などと感じられるのがこの映画のよさかもしれない
などと見終えてから感じました
繰り返しますが、映画の技術的ないじりはあまりない
この映画のウリは、一人ひとりのキャラがていねいに描かれている・というか、ひきだされている・ということになります
ちなみに、ドラムはかなりうまい・そしてボーカルの成長は新鮮で気持ちよい
このドラムの技術とボーカルの魅力の二つは、文化祭バンドが、ステージに立てるかどうかの、最初のハードルかななどとも感じた