「お母さんは花が好きやきねー」





「赤いのがいいんやない?」





「ばぁばにプレゼントするお花を選ぶよー」






お花屋さんの前で色んな人がそれぞれのお母さんのためにカーネーションを選んでいます




私も混じりました




「あんねー実はいいなぁと思う靴を見つけてるんよねぇ」とか





「あそこにあったバッグがいいと思うんやけどねぇ」と私におねだりする母がいません




「あ、これ、おかあに似合いそう」
なんて思っても



使う人のいない物も、着てくれる人がいない服も
選んだって無駄なのに




買い物に行く度に、いつもみつけてしまう母好みの物が




否応なしに母を思い出させます




自分が母となり、祖母になっても



私の母はやっぱり母で。どこまでいっても母親で。




いなくなって3年が経とうとしているけど、まだどこかで捜していて



見つかるはずのない母をずっと追い続け




いつまでもいつまでも小さな子供のように丸くなって声を押し殺して泣いていて





毎日、想わない日はなくて…



寂しいよ。みんなの幸せが羨ましいよ



おかあ。大好きって伝えておけばよかったよ