表題作以外に「刑務所の中のリタ・ヘイワース」というのがあって、
これは大好きな映画、「ショーシャンクの空に」の原作小説なのです。
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が、これ、原作より映画の方が数段素晴らしいです。
こんなに原作を超える映画も珍しいというか・・・。
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もともとワタクシは海外物をあまり読みません。
なんというか翻訳者の腕によって、雰囲気が左右されますし、今回も海外物独特の言い回しに毎回イラッとさせられました。
例えば「知ってるか?」(←しらねーし。はよ言わんかい)と思ってしまったり、
「これはまた後で話そう」(←いやいや、今話せよ、気になるわー)とか突っ込んだり。
こう言い回しは日本物ではあんまりないですし、一人称でも話しているような馴れ馴れしい文体ってあまり見かけないと思うのです。
そして、「ゴールデン・ボーイ」
優等生の少年がナチスに興味を持ち、家の近所で素性を隠して暮らす元ナチ将校を見つけ、正体を暴き、過去の話を聞き出すが、次第にお互いの精神に不安定になるという話です。
まぁ、主人公トッドは自業自得の話ではありますが・・・。
なんというか・・・そこまで精神不安になるもんかいな?
と思ってしまいました。
自分から結構卑怯なやり方で昔の話を聞き出しといて、勝手に精神不安って・・・お前どんだけ身勝手やねん!
と突っ込みたくなるもんです。
一方元ナチス将校の老人ドゥサンダーの機転がいちいち光るんです。
この自信満々の少年と老人。
結局最後に勝ったのは老人だったのかなと。
スティーブン・キングは実は初めて読んだのですが・・・しばらくいいです。
海外物は村上春樹訳なら読めるかなと、今「誕生日の子供たち」を読んでいます。
ちょっと読んでカポーティは嫌いではないので、キングが苦手か・・・と思いなおします。