昨年から商工連合会の
補助金をいただき、奥洞爺温泉郷
ブランド化のプロジェクトに取り組んで
いますが、半年やってみての感想は、
積極的に参画する事業所と
動きの悪いところの温度差があるなという
ことです。
EU、中国バブル、円高、アメリカの財政等、
世の中の景気の先行きに良い要素はここ数年
全くないといってよいと思います。
(格安航空の千歳乗り入れくらい?)
観光、宿泊業界も激しい選別、生き残りの
時代になると感じますし、今までの営業形態
をそのまま続けていくことは難しいと思います。
借り入れ金と売り上げのバランスが悪いと
今後アキレス腱になる可能性もあります。
景色がいいとか、温泉だけ、でお客さんが来る!
時代は 終わりつつあります。
この地域は2000年の有珠山噴火、2007年の
リーマンショック、そして今年の震災と、それぞれの
救済融資枠(セーフティーネット)に助けられている
側面が非常に強いです。
かわなみはこの間、借り入れ残は減っていますし、
融資条件変更 (元金の返済遅れ、利子のみ払う)
などもなく来れました。 それでも、このままでは
生き残れないよ!! という「兆し」 はひしひし
と感じます。
奥洞爺温泉郷プロジェクトは、奥洞爺ブランドを
宿、 レストランといった観光業者のみならず、
地元農業生産者の皆さんや、ジオパーク関係者
なども巻き込んで、
外の人達に このエリアに興味をもって
いただき、農業体験 (おいしい地元産の農産品を
食べていただくことも含めて)、 ジオツアーや、
防災学習など、 従来の景観観光から大きく
訪問目的をシフトさせていこうという発想です。
目新しいことのように思えますが、今まで
すでに 「あったもの」 を整理、統合し、
協調によって 新しいカテゴリーを作りだす
やり方でしょうか。
特別なこと、出来そうもないことではなく、
出来ることからですね。
ここ かわなみも 学校出てきて、自分がここの
経営に携わったころは、玄関みて帰る
お客さんが本当にいました。
当時「億」の借り入れ金もありました。
今だから言える話ですね、、、、、
伊達市大滝地区から壮瞥町、
噴火湾へ流れる長流川(おさるがわ)流域
の遊歩道の整備なども視野に入れながら、
東北の奥入瀬のような四季それぞれ楽しみ
ながら癒される、本当の意味のリゾートエリア
の実現も願いとしています。
宿は宿泊の場所にとどまらず、情報発信はもちろん、
サイクリング、フットパスや山登りといった
アウトドアーへのベースキャンプ
にも成れるでしょうし、荒天時の避難場所、
また雨天に時間を退屈せずに過ごせる
「何か」 を持つことも小さな宿と言えども
工夫できると思います。
それぞれの事業所が自分の持ち味や役割に気づき、
「本気」で 変化しよう! と
取り組まないと手遅れになってしまうような気
がします。
「このままではだめ!」 とか 「変化しよう」 とか
そう思ったときから 始められます。