この時期に毎年楽しみにしているのが
F1のモナコグランプリです。これが終わると
夏の準備を始めます。
狭く、ツィスティーな公道サーキット
は逃げ場がないため、78周を大きなミスなく
走りきるだけでも大変ですが、その中で
コンペティションするのですから、一瞬も
気を抜けません。
見ている側も、贔屓のドライバーがミスをしないか
をはらはらしながら見守ります。
今まで日本人はほとんど見るべき結果を出せないで
きたのですが、今年は違いました。
尼崎出身の24歳の小林カムイがタイヤを
マネージメントしつつ、かつ限界の走りを
淡々と重ね、5位フィニッシュ!!
本当に快挙だと思います。
後から追いかけてラスト2周でカムイをかわした
昨年のウイナーの、マークウェバーは、「彼はプッシュ
し続けていて全部の周でバリアー(周囲のガードレール)
に触れながら走っていた」 と言ってました。
すべる車を限界きりきりでかつタイヤに無理を
かけずにコントロールしきれる才能が確かに備わった
超一流ドライバーです。
国際映像では、マークウェバーの後からカムイを猛追したハミルトンを
従えてゴールした直後、モナコのシャーリーン王妃が
思わず笑みを浮かべるシーンにわざわざ切り替え
られていました。
キャリア2年目で中間くらいの性能しかない車をたくみにかつ
力強く5位まで運んだカムイを王妃も応援していたのでしょうか。
彼女は水泳のワールドカップのメダリストになるほどの
スポーツウーマンですから、勝負の厳しさや上位フィニッシュの難しさ
を良くお分かりなのではと感じます。
表彰台にあがった3人は王室メンバーからトロフィーを
いただきますが、3位のジェンソン バトンはミセスというか
プリンセス Charlotte Casiraghi さん
がプレゼンテーターでしたが、彼女は
かのグレースケリーの孫にあたる方です、面影がありますね。

