今日は少し長いですよ!!
北海道は朝夕は少し肌寒くなり、
あの暑さがうそのようになってきました。
我が家も日中の太陽エネルギーを少しでも
蓄えて夜間の室温を快適に維持しようと
夏はずっとあけていなかった南向きの窓の
カーテンを開け始めました。
ところで、、、、、
バイオミミクリー
耳慣れない言葉ですが、皆さんは
聞いたことがありますか?
アメリカのサイエンスライターの
ジャニン ベニュスさんが提唱
されて、もう世界に定着している言葉
だそうです。彼女は2009年の国連環境計画
の地球大賞を受賞されている方です。
先日NHKの「未来への提言」という
番組でも取り上げられていました。
バイオミミクリーとは、自然界の
様々な動植物の模倣を人間の
産業に生かすことで、無駄や
環境破壊をしてきた方法を自然にならい
無理のない方法に転換するといった
意味でしょうか。
現在はソーラーパネルを平らな地面に
広範囲に並べていますが、
ベニュスさんは森の木々の葉っぱ
の配列を指差して、「どの葉にもうまく
光が当たるような効率のよい配列を
自然は当たり前のように作っていますよ」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
たとえばブルーの色が美しいモルフォ蝶
の羽には青い色素はないのですが、
青色の波長だけを反射し、他の色は
吸収する構造のりんぷんによって、
あのような美しい青い羽として見えるそうですが、
この原理を微細化し沢山並べたディスプレーを
開発した米クアルコムはミラソルというブランド
で中国に生産工場をつくっています。
このディスプレーは周囲の光を反射するため、
バックライトがなくてもOKで、とくに明るい太陽光
下でも良く見えるのが特徴だそうです。
「未来への提言」のなかでも取り上げられていましたが
発色もよく、従来のものとなんら変わらない性能
のように思えました。
ニッサンは自動車の内装に同じ原理の
モルフォテックスという生地をつかっているそうです。
また、はすの葉っぱが水をはじく表面の微細構造を
繊維に取り入れると、水をかけても全くしみこまない
撥水繊維がありました。
番組はさらに、ニッサンが魚類の群れの行動を解析し
プログラムやセンサーを組み込んだエポロという
可愛い自走型ロボットを紹介していました。
皆さんも水中で何万匹の魚が群れで方向やスピードを
変えながら高速で泳ぐ映像を見たことがあると思いますが
このときに働いている要素が衝突回避、並走、接近
という三つでそれを実現するための運動能力やセンサー
が備わっているのでしょうか、ニッサンはこの能力を
自動車1台、1台に搭載することで、決して衝突せず、
高速で移動でき、結果渋滞が発生しないという新しい
交通システムの原理を研究しています。、
渋滞といえば、それぞれの車がその道路に応じた
車間距離と一定の速度をきちんと保てば、現在の
数十キロの渋滞ならなくなってしまうという研究を
別のテレビでやってました。
さらに珊瑚が海水中のカルシウムなどのミネラル分と
CO2を取り入れて骨格を形成する製造過程をまねて、
海水とCO2でコンクリートをつくる方法や、世界最大の
タイルカーペットメーカーが今までの特定の柄、模様
だとその部分の汚れ、張替えのために膨大な在庫を
ストックしなければならなかった状態から、落ち葉を
参考に、そのの配列、部分はランダムなのに
全体では美しい を参考にした柄のシリーズを開発し、
どの部位に違う模様の新しいカーペットを張り替えても
違和感無く調和するその製品は同社の最大のヒット
になっているそうです。この会社は裁断した切れ端は
もとより、張替えででた古いカーペットを全て回収し、
裁断し再利用することで、石油を
使わないサイクルを達成しているとのことです。
これらのように、今産業界では、自然に学ぶ最新
テクノロジーの開発が盛んで、膨大な文献や研究、
実際の製品群をひとくくりにする言葉が世界に必要
となっていると感じられたベニュスさんが
バイオミミクリーという言葉と概念をうみだされたそうです。
今彼女の研究所ではAsk Nature というサイトを
運営しており、たとえば、撥水(water reperrent)
と入力するとその分野の研究や文献が検索できるよう
に整理されているそうです。
自然はある種が出す排出物を他の種が食料にしたり
と相互につながっており、循環のサイクルが完結してい
ますが、そこに人間が入り込むとその連鎖が破壊され
てしまうそうです。
ある工場の排出物を他の工場が原料とするやり方、
結果として循環が完成する。そのような世界をべニュス
さんは願われているそうです。
アメリカでは宅地造成をする際に同じ面積の自然を
別の場所に回復しなければならないという法律がある
そうで、デベロッパーに代わって自然回復プログラム
を推進する仕事が数千億規模のビジネスになって
きているそうです。
早く日本にもこのようなシステムが導入されるといいですね。
かわなみも部分的に立替えの時期が近づいていますが、
環境に負荷をかけない、工法、オペレーション、で世界に
発信できる宿になりたいと思います。
たまたま見た番組でしたが、深い感銘をうけました。
