こんにちは、今日はとても寒いですね

たぶん客室ではヒーターを使っているでしょう。


さて 洞爺湖水中七不思議は その⑥ まで来ました


タイトルは   水中の木 


サブタイトルは 100年間人知れず立ち続ける水深30メートルの木


です。


この木は2009年9月22日のブログで初めて水中七不思議-①

として取り上げましたが、今回7つのスポットを体系的に

ご紹介している中で、七不思議-⑥ としてご紹介させて

いただきます。


なぜ不思議なのかは説明するまでもないと思います。

木とはいっても、昔地上に生きていた木で、現在も根が

水底に張って、しっかり立っていることから、流れた木

が沈んで水底にあるのではないことがわかります。


2009年にアンカーの点検に潜っていた札幌市の

斉藤正義君(当時21歳)が発見しました。

場所はかわなみの前の左右の水中に分布しています。



写真が非常にわかりずらくて申し訳ない

のですが、この潜水当日は透明度が非常に

悪くコンパスがないとどっちに帰ればいいのか

わからなくなるほどのコンディションでありました。

縦の線がその木で、バディの水中写真家の

サミー(田中正文さん)がライトをつけてムービー

撮影をしているところです。

この部分で水深18メートル

くらいです。この幹にそってまっすぐ降りてゆく

と根元で30メートルくらいになります。

他に数本の木が周囲にありますが、

まっすぐ上を向いているのはこの付近では

この木だけです。





北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ


もう一本別の木です、少し倒れています。
北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ


この木は今からちょうど100年前のかわなみ

の裏手にある四十三山  


 (よそみやま、明治43年に大噴火した、

この周囲の溶岩ドームとしては高さは低いが、

噴火中は複数の火口が活発に活動し、

現在の洞爺湖温泉の温泉を生み出した山

現在は山頂までのフットパスが整備され、

気軽なハイキングができる)


の噴火活動に伴い、現在のホテルサンパレス

から、壮瞥側に1.5Kmくらいの範囲の地面が

洞爺湖側に押し出されましたが、この距離が

50メートルメートルくらいになるのでしょうか、

水際に生えていた木は水中に押し出されてしまった

わけです。洞爺湖は岸から潜ると水深30メートル

くらいまでは、かなりの傾斜(30度以上)がありますの

で、地盤が木をのせたまま水中で地すべりをおこして

結果、先端の木はこのあたりの深度になってしまった

と考えられます。 水深30メートルからは水底は傾斜

がぐっとゆるくなり、40メートルくらいの深さに潜ろうと

するとかなり距離を行かなければならないそうです。



この古い写真は三松正夫記念館館長の三松三朗

さんからお借りしたものです。

低い潅木に見えますが、数メートルの火山灰

に埋もれており、見えているのは木の先端です。

火山灰は高温なので、小さな枝や葉は焼けたり

折れたりしてしまったのではないかと思います。

だんだん水際に押し出される過程で火山灰が波に洗われ

木の幹が露出したのではないでしょうか。


北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ

北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ




この日はウエットスーツで入ってしまった

ので、めちゃくちゃ寒かったです。

水温は9.8度と出ていました。







洞爺湖水中七不思議-⑦ は 青ぶち を予定しています。

道路のすぐ脇が水深100メートル以上ほぼ垂直に落ち込んでいます。

ただ現在良い写真がないため写真が入手出来次第UPします。









ジオパークって面白い!!