おはようございます
今日は晴天の土曜日、あすは洞爺湖マラソンで、
なにかと忙しい週末です。壮瞥町の梅の公園
も満開で、地元の商工会青年の皆さんが
ライトアップしてくださり、かわなみのお客さんも
「みてきたよ」と言う方が何組かおられました。
この壮瞥公園は朝日を狙うアマチュア、プロ
などのカメラマンが朝4時ころからたくさん待機
されていたとのことでした。今日の朝が7分咲き
だったので、明日以降満開が期待できます!!
ただいま連載しています 洞爺湖水中七不思議-④ は
大島の層状岩石
ここだけしかないがここにはたくさんある筋の入った岩石群
です。中島4島で一番大きな島、大島の西岸に波の侵食で
下半分が削られて、きのこの形をした通称 きのこ岩
がありますが、この岩から数100メートルの範囲の水中と
水面に層状の縞模様がくっきりとはいった直径5メートルくらいの
岩が見られます。
なぜ不思議かというと、このような模様の岩は洞爺湖の
湖岸を含めて他に見ることができないからです。
※ 写真撮影は写真家田中正文さんです。
宇井先生によると、「この岩は2000年に噴火した、西山
火口にも一部見ることができ、かつこの島の南岸でも1ヶ所
見たことがある」そうです。
私は古い堆積岩の層が大島のマグマ上昇に伴って
このあたりまでひっかかって来たものと思っていましたが、
宇井先生の観察によると、「このような岩石は地下水の豊富な
場所で噴火した時に発マグマが急に水に冷やされて粉々に砕け、
発生した水蒸気と共に周囲に砂嵐のように次々と吹き付けて堆積し、このような層ができたと考えられます」。とのことでした。
さらに 「山の中が見えればこの層がずっと続いているのが見えますよ」とのことでした。
こういう噴火が起こると火口の大きさの割りに高さが低いマールと呼ばれるリング状の丘ができるそうです。
この層状岩石が出ている場所の背後にも土手のような地形が続いており、これは壊されたマールの残骸なのでしょう。
大島の西側は、高さが水面から300メートル以上の大きな円錐形の
溶岩ドームで、この縁に火砕サージが発生する条件があったのでしょうか。
我々は大島とひとくくりに呼んでいますが、実は何世代にも分けて噴火し、クレーターができたり、その中から新たな溶岩ドームが持ち上がったりという結果として今の形になったということだそうです。
我々は大島とひとくくりに呼んでいますが、実は何世代に分けて噴火
し、クレータができたり、その中から新たな溶岩ドームが持ち上がったりという結果として今の形になっているということだそうです。
下の写真の手前に大島の東側のおおきな丸い丘(溶岩ドーム)が
ありますが、丘を取り巻いている左端が日陰で黒く見える半円の部分がかつてのクレーター火口であとからそのクレータを押しのけるように
溶岩ドームが隆起した様子が良くわかります。
亀岩からここへの移動中に見える、洞爺湖温泉の
対岸に屹立する通称烏帽子岩のあたりの
地形、地層がこのカルデラに面した場所ではダントツ
に古く千数百年前のもので、溶岩が飛び出し
冷えたあと、周囲の土が洗い流されて岩が露出
したものということも教えていただきました。
その後11万年前、4から5万年前と大規模な
火山活動があったことが、地層の痕跡から
わかるそうです。
ジオパークって面白い!!



