洞爺湖水中七不思議-③ は 亀岩 

  縄文のロマンを感じさせるミステリアスな岩 

                          です。


ここは旧洞爺村で育った子供たちは必ず遊んだ

思い出がある場所だと思います。

夏は水面すれすれに顔を出した表面の平らな

石の上で遊んだり飛び込んだり、さぎなどの

野鳥も狐が来れないためでしょうか、ここで

羽を休めています。


宇井先生によれば、ここ旧洞爺村地区にはカルデラの内側

に点々と丘が分布しており、この丘はカルデラができたあと

に地すべりをおこして今の場所に落ち着いた痕跡だそうです。

この亀岩と呼ばれる岩も最初はもっと上のほうにあり、

洞爺湖カルデラができた時にはカルデラの崖にあったのが、

その後地すべりで崩れ落ちてきてここに落ち着いたと推測される

とのことでした。


岩自体は人工物ではありません」とのご意見です。


と言っても何かを連想させる形です
北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ

※ この写真は水中写真家の田中正文さん撮影です




ただ、何が不思議かというと、これらの結構何トンもありそうな

岩の表面に、川底でよく見られるポッドホールに似ているが、

ポッドホールではない半円のたぶん人工と思われる穴が結構

あいているからです。

なぜ人工の可能性があるかと言えば、穴の配列がきれいに

3つ直線に並んでいたりするからです。

数千年前は水位が低く、ここは地上だったのでしょうか。


この亀岩の周囲の湖底と湖岸からは昭和22年前後に

縄文の遺跡が発見されており、この周囲にかつて縄文人

の皆さんが住まわれていたことは間違いないとすれば、

この亀岩の上の平らな場所で例えばシャーマンの女性が祈祷をしたり、

岩にうがかれた穴で火をたいて灯明にしたり等彼らの何らかの痕跡である

可能性があります。というか、そうあって欲しいですね。



冬、水位が下がった時の亀岩です。
北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ



亀岩群に接近、上からみるとよくわかります
北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ

上と下の 写真はムービーを静止させて

携帯のカメラで取ったものでわかりずらいのですが

下の写真は岩の上に穴が3つ並んでいるのがわかりますでしょうか。

もっと水温があがったら、水中から撮ってきます。

なにしろ、ポッドホールだと思い込んでいましたので、

注目していなかったのでした。
北海道洞爺湖温泉    湖畔の宿 洞爺 かわなみ







今後いろいろな方の調査で新たな事実がわかることを

期待します。 昨年洞爺湖で縄文サミットが開かれましたが

縄文好きな方、調査されるのであれば、ボートや必要であれば

潜水機材など、ご相談ください。洞爺湖、有珠山ジオパークの

啓蒙、発展に貢献する主旨であれば協力させていただきます。

穴の位置を図面の上にプロットすれば、またなにか

わかるかもしれませんね。






ジオパークって面白い!!