朗読会


前回お知らせした川津祐介さんの朗読会が今終わりました。

うす曇りのお天気がどんどん晴れて、約60名の方がおいでくださいました。



川津さんは臨死体験よりも一歩先の「死亡宣告」を受けた体験(死んでしまった体験)

がなんと3回もあったということからお話を始められました。

最初の死は19歳の時。とにかく両親を喜ばせたいとの一心で、

ひたすら勉強をした末の行き詰まりから自殺未遂に至った事。


その後、楽に稼げる仕事として気楽な気持ちで俳優になったこと。

入るお金も多いが出て行くお金も多く、しかも家族の団欒といった幸せが

一緒に出て行ってしまっていたことに今なら気がつけるということ。


2回目はアクションスターとしてのロケ中の事故。

お金をたくさん稼ぐことが勝利者であり、価値のあることであったが、

その後の、全く動けない3年間で、ただ寝ているだけ、お金が出て行くばかり、

の生活苦に陥ってしまったこと。

お金がないという事で人間は卑屈になり心が小さくなってしまっていたこと。


このときの2つの臨死体験は、どんどん下へ下へと

吸い込まれるような感覚で、想像を絶する恐怖の世界であったが、

その後出会った人生の師によって人生観が全くちがってしまったこと。



そして3回目は上へ上へと上っていきながら

自らの人生の出来事を振り返る体験と共に喜びを感じられたこと。


自分の心のありようによって引きよせられる世界が全く違うことを体験し、

心と現実の関わりを深く感じました、とお話くださった川津さんでした。



こういったお話を交えながら、川津さんが師と仰ぐ方(高橋佳子さん)の

詩集や御本の中から、いくつかの詩やフレーズや祈りを朗読してくださいました。



川津さんの静かな微笑みと、発される気配のおだやかさ。

時折冗談を言って笑われる屈託のなさのむこうに見えかくれする

迫力のようなものに圧倒されたひとときでした。



さまざまな人生の紆余曲折を乗り越えて来られた強さと

実体験から導き出されたゆらぐことのない信念。



不安だらけの現実が押し寄せる私達の生活の中で、

こういった、心を静め自らの本質や願いに立ち返る時間というものが

いかに大切であるかを痛感させていただいた今回の朗読会でした。



川津さん、川津さんの奥様、おいでくださった皆様、

ありがとうございました。


川津さんのブログにもお立ち寄りくださいとのことでした

http://blog.livedoor.jp/kawazuyusuke/



館主