宿泊施設に行って暑い、寒いはクレームの一つと思います。あとはうるさい、くさい、まずい、遅い、愛想が悪い、等でしょうか。お化けが出て眠れなかったなんていうのもあるんでしょうか・・・


しかし、これからの宿泊施設では多少の暑い、寒いは当たり前になってくるかも知れません。昔は北海道の宿泊施設では寒い時期に泊まると「冬季暖房料」という追加料金がありました。経済成長と共に、また業界の近代化と共にこの追加料金はいつしかなくなってしまったように思います。しかしこの燃料費高騰の折、飛行機が燃料サーチャージという別料金を設定しているように寒冷地においては「冬季暖房料」復活がありえるかも知れません。 住宅環境が劇的に向上した北海道においては忘れてしまった感覚ですが、かつて「館内どこへ行ってもあったかい」というのは宿泊施設の贅沢度を測る一つの重要な指標であったように思います。

反面、地球に負担をかける過度な空調エネルギーの消費を続けて良いのかどうか、業界スタンダードが変えてゆかなければならないときが来るのではないでしょうか。客室と廊下の基準温度を分けるのは最初の一歩でしょうし、センサーで必要な場所の照明を頻繁に制御するシステムももうどんどん導入されています。でも宿泊しに来て金払って「なにこれ!」というのもわかりますけどね。利用者の側の意識変革も問われるという事でしょう。


今回サミット会場となる某ホテルもその前身のホテル時代一日の電気代が100万円

と豪語していたことが今は懐かしくなりますし、そんな情報は批判の的となってしまうでしょう。力技の空調から環境をうまく使った方法、どんどん取り入れていかねばなりませんね。                                       館主