先日NHKの「クローズアップ現代」という番組の取材をうけました。 北海道の環境対策を積極的に推進しているある外食企業の子会社の省エネ機器専門の設備会社から、昨年 かわなみ も機器を導入したご縁でしたが、まあ当社は脇役ですのでオンエアーにどれだけ出るかは今後の編集次第とのことでした。温泉かけ流しによって自然に放出しているエネルギーを一旦ためて、ヒートポンプという熱を吸収、圧縮する装置で熱を回収し、今までボイラーでまかなっていた部分をこれで置き換えるといったシステムですが、約10ヶ月の稼動でCO2を従来に比べ46%削減できた計算になるそうです。われわれ経営に携わるものとしては、じゃあそれでなんぼお金が浮くの?というところが肝心なわけですが、今の燃料費水準では半分くらいの節約になるわけです。一応当社がこの地域で最初のこの温泉排湯熱再利用システムの導入となり、本とにそうなるの?と注目していた周囲の温泉組合も相次いでシステム導入となりました。  こんないいものがどうして普及しないのかといいますと、やはり初期投下の資本が、ボイラーに比べて高いというのがあると思います。 ただ、CO2削減や省エネ機器に対しては、NEDOhttp://www.nedo.go.jp/ や環境省にいろいろの補助金制度がありますので、それぞれご確認ください。 補助金導入もいろいろノウハウがありますので、お問い合わせいただければ、当社も体験の範囲でお答えできますのでメールでお問い合わせください。ということで、補助金を上手に導入することで

何年で元が取れるの?という計算もずいぶん違ってきます。我が壮瞥町ではさらに団体を対象に補助金の範囲以外の部分に補助する制度もありますので、皆さんの

所属されている自治体にもお問い合わせになってはいかがでしょうか?


という話をなぜするかというと、省エネと環境は「儲かる、節約になる」という風潮にならないと概念でCO2削減をいくら呼びかけても全然進まないとおもうからです。

当社の場合、いただいた補助金を同時進行で進めた受電設備の改修に充てたこともあり、本とに劇的にお金が浮いてくるのは7年くらいあとからになる計算ですが、でも社会(環境)に負担をかけないやり方の現時点での選択としては良いのではと思いました。


ただ、計画を始めてから実際に機器が稼動しだすまで2年半かかりましたし、補助金の枠に入ること、補助金のために提出書類の山と専門的な内容とお役所のダメだし

に訂正して、、、という作業は結構たいへんでしたし、NEDOの担当者の皆さんにどれほどお世話になったか、今思い出しました。


でも、太陽熱、ヒートポンプ、地下熱、風力、小規模燃料電池などいろいろと各機器の種類と効率が年々よくなりつつあり、ぜひこの分野に取り組もうとする国民に積極的な補助金制度の充実を望みます。 日本国は省エネ、環境対策機器の開発を国策として進めますと声高らかに何で総理が言わないのかちょっと不思議ですね。道路特定財源の利権に群がる皆さん、未来の環境保全機器の開発、研究にもっともっとスポット当てていきませんか。



                                           館主

PS オンエアーは2月6日の「予定」だそうです。