Just a Day ♦映画日記♦  


腐った現在から這い出ろ。


【ストーリー】

役者志望のフリーター砧涼介は役者の夢に挫折し、自堕落な生活を送る日々。パチスロ店で胡散臭い儲け話に乗るが失敗して多額の借金を背負う。砧は借金返済のために裏社会の便利屋・山岡の紹介で秘密の運送屋=スマグラーの仕事をすることになる。運送の仕事を仕切るジョーとジジイとともに初仕事にかかった砧だが依頼された荷物はヤクザの組長の死体だった。危険な荷物の運搬と処理がスマグラーの仕事であり、高額な報酬の理由はそこにあったのだ。スマグラーとして仕事をしている内にチャイニーズマフィアとヤクザの抗争に巻き込まれていく主人公。無事にこの事態から抜け出せるのか。



自業自得とはいえ悲惨な状況に追い込まれた主人公が人生の再起を賭ける作品。


ヤクザとマフィアの抗争も出てくるためこれはとてもバイオレンスな映画。特にヤクザに捕らわれた主人公の砧が拷問を受けるシーンは観ているこっちが目を背けたくなります。あまりに強烈で不快に感じる人もいるでしょう。


ですがバイオレンスが際立つほどその状況を切り抜ける方法には爽快感を与え、エンディングでは余韻を残すことになっているのではないだろうか。


この主人公・砧に感情移入するほどこの映画の面白さが伝わってくる作品です。この作品で一つ心に残った言葉がある。


「望まぬ状況に埋もれるようなクズにはなるなよ」


スマグラーのジョーが砧にかける言葉。この言葉にこの映画が伝えるメッセージが凝縮されていると感じた。


映画は時々名言と出会うときがある。これも映画の楽しみ。


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