今年の青龍映画賞で主演男優賞にノミネートされた6人を紹介します。王と真っ向から対決した大道芸人のカム・ウソン、絶妙のコンビネーションを見せたパク・ジュンフンとアン・ソンギ、家族を守るため怪物と死闘を繰り広げたソン・ガンホ、原作のキャラクターそのままに生き生きとした演技を見せつけたチョ・スンウ、スタイリッシュなやくざを見事に演じたチョ・インソン。今年は例年よりも作品が多かったので、候補も1人多く6人が選ばれました。
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カム・ウソンは映画『王の男』で、これまで演じたキャラクターとは違い、ワイルドで素朴なイメージを見せました。絶対的な権力を持つ燕山君に大胆に近づく大道芸人「チャンセン」を通じ、歴史のアイロニーと現実の悲哀を風刺しました。彼が一本の綱の上で自身の限界を少しづつ越えるたびに、観客は胸の内がすっきりと晴れる感覚を覚えたことでしょう。
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パク・ジュンフンは、これまで幾度となく青龍映画賞の舞台に上がったことがあります。助演男優賞や人気スター賞などを受賞したほか、昨年はゲスト司会者として登場し、巧みな話術で観客を引き付けました。今回彼は、主演男優賞候補として授賞式に挑みます。パク・ジュンフンは、『ラジオスター』で落ち目のロックスターを演じ、観客の共感を誘いました。
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ソン・ガンホは、過去最高のヒット作となった『グエムル-漢江の怪物-』で大役を演じ、娘を失った父親の悲痛な心情を見事に表現しました。彼は、どこか間が抜けて見えるキャラクターで、より深い情感を与えるのに成功しました。「NO!ウイルス」というセリフやネットリとした貝を食べるシーンなどでは、緊張感と同時にユーモアを感じさせました。ソン・ガンホは、来年春までのスケジュールがぎっしり詰まっているそうです。
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アン・ソンギは1957年に子役でデビューし、来年にはデビュー50周年を迎える大ベテランです。これまで出演した映画だけでも70本近くに及びます。パク・ジュンフンと共に『ラジオスター』に出演し、今回主演男優賞候補に選ばれました。身を挺してスターを守る不屈のマネージャー役は、アン・ソンギなくしては実現できなかったキャラクターでしょう。
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チョ・スンウは『いかさま師』で主人公を演じ、昨年に続き2年連続で主演男優賞の候補に選ばれました。映画では、花札を触る指先の微妙な演技、相手を見透かすような鋭い眼差し、力が抜けたような淡白なセリフなど、チョ・スンウの底力が十分に発揮されました。そしてその力は、スクリーンとミュージカルの両方で精力的な活動を続ける彼の情熱から作り出されたものです。
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 チョ・インソンは、やくざ映画『卑劣な通り』で主人公を演じ、初めて主演男優賞にノミネートされました。 青龍映画賞ならではの公正さと異例さ、新鮮さと若々しさが感じられるます。チョ・インソンはこの映画で、あどけないイメージから見事に脱皮することに成功したほか、リアルなアクションと細やかな感情表現で観客の心を鷲づかみにしました。