雪かき道 | わたしの、ものさし

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 先日(1/22)、関東で大雪が降った。

 あのくらいで大雪と騒いで大混乱になるのは雪国の方に笑われるだろうが、地元埼玉では20cmくらいの積雪になり、通勤などの生活に影響が出た。

 通勤などの現実的なことを抜きにすれば、雪もまた良いもので美しい。雪が降ると人通りが減るのと、音が雪に吸収されるので静かになる。そして夜でも雪明りで周囲が明るい。雪に包まれた街は別世界のようだ。たぶん地面や空気中の汚れも取り除いてくれるので、空気が清浄になるのも良い。そんな中で、家にこもりのんびりしていたい。

 そうしたいが、やはり通勤通学でみんな外に出ていく。

 大雪の次の日の朝、ふかふかの雪の中、自転車で駅に行けないので歩いていった。普通の靴だと濡れるし滑るので、防水性のある靴に登山用のスパッツを装着した。スパッツを街中で付けるのは恥ずかしい気がしたが、そこは実用重視。結果、快適に雪の中をザクザクと歩くことができた。

 アウトドア用品は、山だけでなく雨や雪、寒い日に普段使いしてみると便利で強い。なんといっても人里離れたフィールドで過ごすためのツールだからタフに出来ているのだから。スパッツは付けてしまえば恥ずかしさもなく(誰も自分を気にしてはいないし)、メトロに乗って職場までスパッツをつけっぱなしで行ってしまった(外すのが面倒でもあったし)。ついでにストックを持てば、転倒する危険はかなり減るだろう。

 

 積雪の後に雪かきした道が家の前から職場まで続いていた。

各家や店の前をそれぞれ誰かがそれなりに頑張って作った道がある。雪のおかげでハッキリと誰かの思いの連続が繋がっている様子を視覚的に見ることができた。人ひとりしか通れない細い雪かき道でも、続いていることは感動的だった。