時間と物から自由であること | わたしの、ものさし

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 わたしの見たこと、聴いたこと、感じたこと、想うこと。


 今の時期がサイクリングに丁度良い気候。
 日も長くなり、暑さもほどほどで湿度は少なめ。
 紫外線が強いので日焼けには注意が必要だが、自転車に乗るのが気持ちが良い。


 久しぶりに日本橋、銀座界隈までサイクリングに出かけた。
 運動(体を動かす)ことは、逆に疲れをとり、心身ともに活性化させてくれる。
 サイクリングの途中、スポーツジムの中でランニングマシーンに乗る人を見たが、ハムスターのように飼われている様子に不自然さを感じた。
 可能ならばジム通いはやめて、外で散歩やジョギング、サイクリングをした方がナチュラルだしコストもかからず、自然な形でボディーメイクできるのではないだろうか。

 


 テレビ朝日の「陸海空 こんな時間に地球征服するなんて」という深夜番組が面白い。
 なんとなく見たのだが、惹きこまれて最後まで観てしまった。
 お笑い芸人よりもディレクターのアマゾンでのワイルドぶりがすごい。
 現地の生活に入り込み、現地住民もひいてしまうほど何でも食べてしまうし、濁った川の水をがぶ飲みする。
 今の日本に住んでいると、とてもあの生活はできないと思うが、人間って、本来はもっと強くて丈夫なんだろうな。


 アマゾンの人たちの素朴な暮らしぶりに考えてしまう。
 彼らの持ち物は、シャツ、パンツそれぞれ1枚。それで十分だという。
 石鹸もみんなで1個を共有。ボディーソープもシャンプも洗顔フォームもない。
 ものがあることを知らないから物欲が起こらないのか、それとも森の中での生活で充分満ち足りているという心境なのかはさておき、今の彼らの在り方は、少なくとも、お金や服やモノに惑わされず、振り回されることはない。


 彼らは貧しくて苦しい様子がない。彼らはいつも笑顔で槍を投げれば概ね的に当て、良い獲物が取れればシンプルに喜び、みんなでシェアして食べる。

 そして日本の番組スタッフが訪れれば、彼らなりの最大限のごちそうを提供するし、帰るときにはみんなで朝から川に丸太の橋を作って送り出す。
 その欲が少なく、ひたすら利他な心はどこから出てくるのか。
 彼らの村の持ち物よりも、私の持ち物の方が多いが、私は彼らより満ち足りているだろうか。

 

 番組の取材時に年越しをした。
 日本人スタッフはハッピーニューイヤーを騒ぎ出すが、彼らに年の概念はあっても我々のように縛られたものではなくて、正月も曜日も関係ない。その日はただ「生きる1日」に過ぎない。
 縛られるものが無い彼らは、自由に見えるし、実に豊かに感じる。