禁煙、1か月半経過 | わたしの、ものさし

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 わたしの見たこと、聴いたこと、感じたこと、想うこと。

 禁煙を始めて約1ヶ月半が経過した。
 苦もなくやめられているが、まだときどき吸いたくなる。
 禁煙の薬チャンピックスの服用はやめた。
 副作用の吐き気がしんどいし、薬なしでも大丈夫だから。
 


 煙草は一度習慣的に吸うと脳内に「ニコチン受容体」が出来てしまい、これは一生消えない。
 脳がニコチンという快楽物質の存在を認識して記憶し、ニコチンを生涯を求めてしまう。そんな仕組みらしい。
 タバコがやめられないのは意志が弱いからだとよく言われるが、意志とは別に、脳が強力な欲求を出すのだから厳しいもの。麻薬なども同じ仕組みで、もっと強烈なのだろう。


 禁煙して楽になった面もある。
 わざわざ煙草を買いに行ったり、寒い中、喫煙所まで行く手間と時間がなくなった。
 

 禁煙して臭いに敏感になった。
 駅前には、排気ガスとカフェから流れるコーヒーの香りとパン屋の香り、そして遠くの喫煙所から流れるかすかな煙草の臭い。
 世の中は、いろいろな香りで満ちている。


 いつか煙草は再開するのだと思う。
 害ある煙草など無いに越したことはないが、一方で毒のない人生はつまらないとも思う。