正しい競争 | わたしの、ものさし

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 昨晩の「カンブリア宮殿」のゲストは、リンガーハットの社長米濱氏でした。
 外食産業は、景気低迷で経営不振に陥っています。さらに価格の過当競争という間違った努力の結果、利益をさらに薄くしている。これは業界の戦略ミスの必然的な結果なのだと思います。
 しかしリンガーハットの社長は、違う戦略を取りました。材料の野菜を国産化し、ちゃんぽんの価格を値上げ。それなりの質のものは、値引きせずに相応の価格で提供する。当たり前のことです。社内も資金協力する銀行も反対した。
 しかし、結果は見事に増収増益。


 わたしも米濱社長と同じ考え方です。きちんとつくった商品ならばディスカウントせずにそれなりの価格で売る。適正な利益は得ていいのです。
 ディスカウントするということは、その商品に値打ちが無いと言っているようなものです。従業員のプライドも下がるでしょう。
 リンガーハットの決断に対し、消費者は応えました。これを聞いて、まだまだ日本の消費動向は捨てたもんじゃないと思うのです。


 また、売り手はその価格に見合う価値があることを消費者にきちんと説明すべきなのです。消費者が成長し目が肥えれば、まっとうなものを作るまっとうな企業が、まっとうな利益を得られる。これが健全な社会ではないでしょうか。


 長崎ちゃんぽん、食べたくなってきた。