ある日の朝、車に乗ろうとしたら、エンジンがキュルキュルキュルと不思議な音を出して、かかりません。
えー?と思い、何度かやり直しましたがダメ。
はあー、これは故障ってこと?
車のディーラーさんに電話したら、「本日は定休日です」と録音の声。
しかたなく、同じメーカーの別のディーラーさんに電話したら、「それはバッテリがあがったのかもしれないですね」とのこと。
「保険会社に電話してレッカー車呼んでもらうのがいいと思います」と言われて、とほほ。
しかし、その日の私は約束の時間に遅れそうで、大慌てだったのです。
ひとまず運転して出かけるのを諦め、大きな通りに出てタクシーを待ちました。しかし、そんな時に限って、空車は全然やってきません。
Go!などの配車アプリも見ますが、到着まで15分とか、絶望的な案内でした。
かなり大事な約束だったので、遅刻したらどうしようと泣きそうになっていたら、ようやく空車がやってきて
飛び乗りました。
良かったと、ほっとしたのも束の間、今度は携帯が鳴ります。
かけてきたのは、仕事先の人。「依頼されていた仕事がうまくいってないかも。今日直接会って相談したい」という用件でした。
その日は、打ち合わせがなぜか山ほどある日で、とてもその方に会う余裕がなく電話口で「夕方遅くまで時間がないこと、なんとかメールでやり取りできないか」と言った内容を話して、不安な気持ちで電話をきりどんよりしていたら、そのやりとりを聞いていた運転手さんが「忙しく大変そうですね」と話しかけてきてくれました。
その声が呼び水になって、忙しいっていうか、今朝はなんだかついてなくて、車は故障するし、ディーラーはお休みだし、おまけにタクシーが全然来なくて、、、と愚痴ってしまいました。
週末には、その車に友達を乗せて遠出をする予定もあって、本当に困ってるんてすが、今すぐ対処できないしと、話す私に、その運転手さんが、
「遠出した先で故障したんじゃなくて、良かったですね」
とおっしゃったんです。お出かけ先で故障したら、大変でしたよー。このタイミングでツイてましたね、と。
その言葉を聞いてハッとしました。
それまで、今日の私はきっと運のよくない日だ、年に何回かある厄日だ、と思っていました。きっとこの後も、また頭を抱えるようなことが起こるかもしれないと。
でも、ひとつ見方を変えると、私ってなんてツイていたんだろうと、一気に気持ちが前向きになったんです。
本当にものは考えよう。
捉え方って、大事ですね。
そう思ったら、そんな声をかけてくださったタクシーに乗ったことも、すごくラッキーに思えて、運転手さんにも大感謝でした。←単純な私
仕事がうまくいってないかもと連絡をくださった方とも、その後やりとりしたら全く問題ないことも判明。
その日が忙しくてバタバタだったのは変わりませんでしたが、無事に一日を終えることができ、結果とても充実した日だったのでした。
神様
ご先祖様
良ちゃん
ありがとうございました。
その日、寝る前に感謝したい人のお顔を思い浮かべてみたら、10本の指では足りませんでした。
本文とは関係ありません。先日見た美しい桜です。