今年もこの日が来ました。

2010年4月1日午前5時28分に、良ちゃんはあちらの世界に旅立ちました。

忘れられない日なのですが、記憶が飛んでしまっていることも沢山あります。

良ちゃんとのお別れの時が近づいていることは、わかっていました。

でも、いつもそれは今ではない、と思っていました。


覚悟はしていたけれど、やはり受け入れることはできなかった。

その日の前の晩、遅くに良ちゃんは息がとても苦しそうになって、その様子に私は動転していました。

ちょうど主治医がいないタイミングで、別の医師が病室にやってきて

「ママ、良ちゃんはよく頑張ったから」

的なことを言われたところまで記憶がありますが、

それからは、断片的なシーンが思い出されるだけ。

意識がなくなった良ちゃんは、そのあとは、まったく苦しそうな様子もなく、最期はまさに眠るようでした。

そして、看護師さんがエンゼルケアをしてくれた後、朝日がさんさんと降り注ぐベットに横たわる良ちゃんは、キラキラ輝いて微笑んでいました。

今、その時を思い出してこの文章を書いていると、涙が止まらなくなります。

13年経っても、きちんと向き合うことは、できないみたいです。

でも、今日だけは、どんなに涙が出ても、良ちゃんが頑張り抜いたあの時をしっかり思い起こしていかなければダメですね。

良ちゃん、ママはあれから13歳歳を取ってますますおばちゃんになりました。

今度会ったときに、ママのことちゃんとわかるかなあ。

会いたいです。



旅立ちの2週間前くらい。最後に登校した時の良ちゃんです。


3階の教室から手をふるお友達を見上げています。


お友達には、最後まで笑顔で元気な姿だけを見せていたカッコいい良ちゃんでした。