しばらくご無沙汰してしまいました。

その間にも、このブログを見つけて読んでくださる方がいらっしゃり、ありがたいことですが、いいね!やコメントをしていただく方には、良ちゃんと同じような病気で闘病中のお子さんやご家族のおられる方が多くいらっしゃるようです。このブログを始めて5年ほどになりますが、始めた当時から年月が経ち、また新たに病気を抱える人が生まれているという現実、特に小児がんがなくならないのは、切ないです。
小児がんがこの世からなくなる日が来て欲しいです。薬一粒で治るとかね。


さて、今日はまた良ちゃんの思い出話で

先日、一緒に食事をしてた人から、どんなお財布を使っているのか聞かれました。

私のお財布は、黒い、大きな、カードが沢山入る長財布です。

良ちゃんからもらった最後のお誕生日プレゼント。今から6年前になります。

良ちゃんもママも同じ11月生まれ。当時、一時退院していた良ちゃんのお誕生会やママの誕生会。6年前の11月が懐かしいなあ。不安も沢山あったけど、目の前に良ちゃんがいてくれた日々が愛おしいです。

と話がセンチメンタルになってしまいそうですが、もとい
そのママのお誕生日に良ちゃんが買ってくれたお財布を今も使っているんです。
今から思うと、12歳の男の子が母親の誕生日にお財布を選ぶって、なんだか大人びてますよね。

特別、お財布が欲しいと話したこともなかったと思うのですが、もらった時の嬉しさは今思い出しても、じーんとする位でした。

何より、ママが喜ぶのを楽しみにしていて、私の誕生日の前の日から、
「ママ、明日はいいことあるよー」とワクワクを隠しきれない良ちゃんの様子が目に浮かびます。
可愛くてたまりませんでした。


誰かが喜んでくれることが、楽しみでたまらないという気持ち。
人のことを本当に思うことを良ちゃんには教えてもらいました。


ある人の昨日のブログに
「亡くなったお子さんは、今、あなたの子供ではなく、先生になっているかもしれないですね」
と書いてありましたが、その通りですね。

話が横道ばかりいきますが、
財布のことを話題にしてくれた人には、良ちゃんという息子がいたことを伝えたことがあったので、
お財布を見せながら、実はこの財布はですね、、、と正直に話をしたんです。


そしたら、その人、えー!お子さんを亡くしたの?とすごくビックリして。どうやら、忘れてしまっていたようなのです。

そうなると、なんだか食事中に重い話をしてしまったようで申し訳なくなり、本当にごめんなさいとお伝えすると


いや、すごいいい話を聞かせてもらったよ。
宝物だね、そのお財布は。価値はブランドや値段ではないね。
私も、自分の娘が絵を描いて作ったマグカップのことを思い出した。
人には、そういう大切なものがあるだよねぇ。
としみじみしてくださって、、、


でさ、と、このお話の後だと渡しにくいんだけど、と、カバンから出したのは

ブランドもののお財布でした。


えー、この展開とは。
私、空気が読めなくてすみませんと謝りました。
予備の財布にでしてね。領収書いれとか。とおっしゃってプレゼントしていただきました。


素敵なお財布です。

でも、ごめんなさい、まだしばらくは良ちゃんのお財布を使いますので、
いつか使う日まで、大切にしまっておきます。






明日は良ちゃんのお誕生日です。
18歳になる良ちゃんはどんな姿なんだろう。

もうその姿を見ることは叶わない。

それはやっぱり、とても悲しいです。
会いたいなあ。
どんなお誕生日プレゼントが欲しいかな?