良ちゃんの入院してた病院は、食べ物の持ち込み厳禁だったという話は前にもちょっと書きましたが


八年前に入院していた時に比べたら、ずいぶんいろんな配慮がされるようになりました。


抗がん剤治療で食事がなかなか摂れない場合は栄養相談を受けることができ、その際に食べられそうなものを栄養士さんにリクエストできるんです。


と言っても、病院が普段仕入れている食材の中で工夫してもらうので


マクドナルドのハンバーガーといった、特定の食べ物は無理で、ふりかけ、のり、ゼリー、アクエリアスなどがもらえるくらいなのですが


それでも、病院から出る食事とおやつ以外に堂々と食べることが許されるは助かりました。


でもね、ふりかけ一つも許可もらわなきゃダメだってのは、本当は全然納得いかないですけとね。


ふりかけも、お気に入りのがあったりするじゃない?

良ちゃんはじゃこ山椒が大好きでした(あ、にいにの修学旅行のお土産だ)。


ママがこっそり持ち込み、ごはんにかけたり、ちっちゃなおにぎりにしたりすると、結構食が進んだりしたので


あーあ、好きなものなら食べられるのにと、もっと色々持ってきてあげたいと思ったものです。


でも、根がまじめな良ちゃんは、持ち込んだことを見咎められるのを、それはそれは気にして


ビクビクしながら食べるので、それはそれで、かわいそうで(--;)


そんな中、栄養相談で納豆をつけてもらえることになりました。


納豆は良ちゃんの好物の一つ。化学治療中はダメなのかと思っていたら、そんなことなかったんです。


納豆は毎夕食に出て、良ちゃんは張り切って納豆ごはんをたくさん食べました。

納豆が出るようになって三日めか四日めに、抗がん剤治療が始まりました。


薬が投与されてすぐは、気持ち悪さが襲ってこないので、普通に食事ができることが多いのですが


その納豆の時も、いつもと変わらぬペースで結構食べていたのをみて


これは、ヤバイかも、、、

とママは不安は的中。


ほどなく、○ぇ~となり


それからは、納豆を見るのもイヤになりました。


治療直前に食べたもので、食べられなくなったものは数知れず、、、


治療が終わって、調子がいい時も食べられなくなるんです。


納豆は大好物だったので、良ちゃん的にも、もう食べたくなくなった自分がすごくイヤだったらしく、、、

「あー失敗した。オレ、バカだなあ。」


でした。


大丈夫だよ!ちょっと時間経ったら、また平気になるよ。


と、励まし、ママも本心でそう思ってました。。。




きっと、今ころは納豆食べてるね!