再びの入院。その部屋は。

前回と同じ部屋。ベッドの位置は違うけど。

 

入院当日の言うのは手術前日である。

 

夕食の配膳が始まる頃に麻酔科の先生がいらっしゃった。

ものすごく物静かな人だった。なので私もツラれてシズシズ…口調になる。

明日は宜しくお願いしましゅ・・・・

 

わたくし。 かなーり。 とてーーーも。

兎にも角にも麻酔が嫌いです。注射が特に。

 

大嫌いアピールが始まるとシズシズ…口調なんぞ、してられない。

 

30年前にやった盲腸で

この世の終わり!の、ごとくにエライ目に遭いまして。

麻酔の麻酔でーすとか言い出して

腕にムッッッッチャクチャ痛っってぇ注射打たれてさ。

手術の最中は息が出来なくなっちゃうし。

手術終わってから気持ち悪くて気持ち悪くてゲロロしちやうし。

もう、あんな思いはしたか~無いのよ!

 

それをキッパリ言うと

目玉をパチクリさせて説明を始めるお医者さん

「今回の麻酔は虫垂炎とは違って全身麻酔になります」

 

全身麻酔………って、なに?

ドラマでプシューしてコテッって、なってる。あれのこと?

 

あれだけで麻酔になるの?

ホントに? (← とっても疑い深い)

 

「まず始めに出先から注射針で・・・・」

 

やっぱりドラマと違うじゃーーーーーん!!

 

なんとなくドラマみたいにゃいかないだろう。とは思っていたが。

想像してはいた……ものの。

ホントに違うと、これまたムカつくのだ。ショックも大きい。

そう。ショックが大きい過ぎて『ゥひぃ!』と息吸ってパタッとベッドに倒れた。

ヤダなぁ

マジかよ、ヤダなぁ…

これがイヤなんだよ。

だから手術なんざ~でぇっ嫌いなんだよ

そんな感じに悶々…と頭の中で駄々をこねる事2~3分 (← 何気に長い)

麻酔科のお医者さんがモゾモゾし始めたので起き上がることにした。

 

あの、ですね。

注射、嫌です。ヤダ。しない。

 

 「え?でも、しないわけには・・・・」

 しないでプシューだけに、してください。

 

 「・・・ ・・・。」

黙らないで。

 

 「で、その次に・・・・」

え?スルー?

 

 「背中に脊髄に注射を・・・・」

 

 

んっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!

 

ふたたび今度は叫びながら倒れた。

 

 

 再び注射!!!?

しかも背中!?

脊髄に!?!?!?

 

「あのぉぉう…?」医師さんが声をかける。

目が合うと一瞬だけビクッとするお医者さん。

あまりに嫌々ボンバー炸裂してお医者さんを睨んでたようだ。

『提案もありまして』

 

 

どうやら、どーーーーーーーーーーーーーーーしても

やりたくない。と言う人。「たまに」居るらしく。

 

「やらない、と言う選択もできますよ」

んじゃ、やらない。

 

「ただ術後が痛いかもしれないです」

それはイヤ。

 

「では、やりますか?」

針を刺さずにやってください。

 

「・・・・・・」

なぜ黙る?

 

その針って何回『ぷすっ』『ぷすっ』するの?

「1回だけです」

 

1回だけ?

……んじゃ、頑張っちゃおうかしら!?

 

「最初に一度試してから脊髄の位置に針をこう…(麻酔する仕草)」

 

なんじゃ、そりゃーーー!!

 

それ2回ぶっ刺してんじゃんかっ!!

 

さっき1回だけって言ったじゃーーん!!

 

嘘つきーー!

 

お試ししないで一気にやって良いです。

「そんな大胆な…」

人間に針を刺しまくるのが仕事って方が大胆だと思うが?

 

「これは提案なので。あくまでも提案です。

決して無理強いはするつもりないてす。これは断言します」

 

そんな断言要らん。

痛くない麻酔ならゴタゴタせずに『ぷすっ』『ぷすっ』刺しまくったって構わない。

痛いからイヤなんじゃん。

痛い事がイヤなんだもん。

 

良いです。分かった。

構わないので背中にお願いします。

 

でもね。

私も断言します。

痛い事されると心底から頭に来るのです。

 

きっと、ね。殴っちゃう。殴るから。

だから“羽交い締め”してから、やってくださいね。

 

「本当に嫌なんですねぇ…」

なんだか、とっても哀れんでる気がする。

 

他の方法があるか、もう一度考えておく。と言ってくれた。

しかし一番のやり方は今言った(骨髄)なのでご了承を。と……

 

 

これは、つまり……手前方式だな?作ってないのに今出ましたー。的な?

骨髄決定だけど、とりあえず考えとく言っとこー。的な?

 

 

骨髄かー。骨髄麻酔……。

すんんんんんんんんんんんんんげーーーーーー痛ってぇぇんだよなぁぁ……

 

 

今夜。眠れるだろうか……?

 

 

そんな事を考えながらその日を終えた。