ボトムの知識その2 | ベイブレード解説:お父さんお母さんのためのベイブレード講座

ボトムの知識その2

改造講座4回目は、ボトムの知識その1に続いて、持久タイプ・防御タイプ・バランスタイプのボトムの特性・形状について説明します。


○持久タイプ
持久タイプのボトムには、S(シャープ)軸が使われています。これは、ボトムの先端をできるだけ細くし、接地面積をできるだけ少なくし、スタジアムとの摩擦を小さくすることにより持久力を持たせるボトム形状です。

ボトム形状が細いため、スタジアムとの摩擦は小さくなり持久力は優れていますが、攻撃を受けるとベイが傾きやすくバランスを崩しやすい欠点があります。そのためアタック型のベイは苦手です。

ボトムのパーツ名称に「S」の文字が入っていると大体持久タイプのボトムです。ただし、「S」にはシャープのほかに「セミ」の意味もありますのでバランスタイプのボトムにも使用されます。

持久タイプのボトムの種類を何種類か紹介します。ここで紹介するボトム以外にも種類はいろいろあります。

・S(シャープ)
スターターの初代サジタリオや、ブースターの初代ブルに搭載されている標準的なS軸

・ES(エターナルシャープ)
軸の先端がフリー回転するギミックを搭載したS軸。S(シャープ)と比べて持久力アップ

・MS(メタルシャープ)
軸にメタル素材を使ったシャープボトム。摩擦力が小さいメタル素材なので、通常のS(シャープ)軸に比べて持久力がさらにアップ

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持久タイプのボトム(写真はMS「メタルシャープ」)


○防御タイプ
防御タイプのボトムは、太い軸にとがった先端が特徴の形状です。先端は非常に広い角度のでっぱりになっており、見た目はフラットに近い見え方です。

また、その他にB(ボール)軸を使ったボトムも防御タイプに分類されます。B(ボール)はその名の通り、ボトム先端がボール形状になっており、傾いてもバランスを崩しにくい形状です。

防御タイプのボトムは、バトル初期のベイが水平な状態では持久力タイプのボトムと同じ挙動を示します。攻撃を受けてベイが傾いたとき、持久タイプではそのままバランスを崩しながら回転しますが、太い軸と角度の広い先端によって、体勢を整えて攻撃に耐えることができます。

ただし、傾いて体勢を整える際には、スタジアムと接触する箇所か増えるので、摩擦力が増えて持久力が削られていきます。

ボトムのパーツ名称に「D」の文字が入っていると大体防御タイプのボトムです。

防御タイプのボトムの種類を何種類か紹介します。ここで紹介するボトム以外にも種類はいろいろあります。

・D(ディフェンス)
初代レオーネに搭載されている標準的なD(ディフェンス)軸

・WD(ワイドディフェンス)
D(ディフェンス)軸よりもさらに太い軸を採用し、防御力がさらにアップ。ただし、持久力はD(ディフェンス)に劣る。

・PD(ポリッシュディフェンス)
軸の太さは、D(ディフェンス)とWD(ワイドディフェンス)の中間の太さ。材質に、摩擦力が少ないポリッシュ素材を使うことにより、防御力を確保しつつ持久力をアップ

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防御タイプのボトム(写真はD「ディフェンス」)


○バランスタイプ
バランスタイプのボトムは、今まで紹介した3種類のタイプの中間的な特性をもっています。

たとえば攻撃タイプのF(フラット)の軸を小さくし、攻撃力を抑えて持久力をアップしたSF(セミフラット)や、防御タイプのD(ディフェンス)の軸を細くして、防御力を抑え持久力をアップしたSD(セミディフェンス)など、各タイプの特性を抑え他タイプの特性を取り入れた特性になっています。

バランスタイプのボトムの種類を何種類か紹介します。ここで紹介するボトム以外にも種類はいろいろあります。

・SF(セミフラット)
F(フラット)の軸を小さくし、攻撃力を抑えて持久力をアップ

・FS(フラットシャープ)
F(フラット)軸の先端に非常に小さいS(シャープ)軸が取りついた形状。F(フラット)とS(シャープ)の中間的な特性を持つ。

・SD(セミディフェンス)
防御タイプのD(ディフェンス)の軸を細くして、防御力を抑え持久力をアップ

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バランスタイプのボトム(写真はSF「セミフラット」)

ボトムの交換は、一番効果がわかりやすい改造と思います。いろいろなボトムを試して、ベイの動きを研究しましょう。