授業のユニバーサルデザイン化は,ゼロからのスタートではありません。
先生の授業や学級経営,子どもへの接し方を少し見直すだけで,かなり変わります。
20%変えるだけで,80%の効果が現れます(パレートの法則)。
見直すための基準はこうです。
1.サポートする手段の優先順位を見直しましょう。
人によるサポートよりもモノによるサポートが優先です。
これが逆になると,担任は体がいくつあっても足りませんね。
優先度①分かって動ける、動きやすい教室環境や教材,学習のしくみを工夫します。
優先度②人による直接的なサポートを行います。
2.子どもに求めることの優先順位を見直しましょう。
うまくできることの前に,まずやってみることを大事にします。
優先度①参加機会(取り組んでいる時間,回数)を増やします。
優先度②質(課題のレベル)を高めます。
3.先生が指導するべき対象児の優先順位を見直しましょう。
学級集団を整えてから個別に指導します。
優先度①学級全体を指導します。落ち着いて自主的に学習する集団を作ります。
優先度②サポートの必要な子どもに対応します。
おそらく,先生が今まで優先されていたのは②だったのでは?
つらくなかったですか?
先生も,子ども達も…。
まずは今日から,この優先順位を変えてみましょう。